■白崎海洋公園キャンプ場に泊まってみた

夕暮れの白崎海洋公園キャンプ(撮影:作品良明)

 筆者が宿泊したときは風が強く、この日の宿泊客は1人だけ。キャンプ場を独占できたうれしさはあったが、強風を1人で乗り切ることを考えると、少し心細く感じた。

 利用した感想を一言で伝えるなら「異世界」。普段キャンプをしている山とは異なり、海外でキャンプをしている気分に浸れる。

 オート区画サイトは電源付で4000円で利用できる。東側と西側とあるが、東側は観光客などの人の流れを感じるため、個人的なおすすめは西側。

 フリーサイトは西側の電源付サイトの正面。フリーサイトは2000円で利用できる代わりに電源がなく、車は駐車場に移動させる必要がある(荷物の積み下ろしのときだけサイトに乗り入れが可能)。炊事場は給湯器付きで、お湯が出るので洗い物は快適。

 難点は、周辺施設が整っていない点。近くにスーパーやコンビニなどがなく、車で20分ほどかけて移動しなければならない。併設されている道の駅が17時まで営業しているため、食材は早めに準備しておくといいだろう。お風呂もキャンプ場内にはなく(2022年12月現在、台風被害で閉鎖中)、近くの温泉までは約30分程度かかってしまう。 

明け方の白崎海洋公園キャンプ場(撮影:作品良明)

■白崎海洋公園キャンプ場の注意点は強風

強風の中の設営はソロだとかなり難しい(撮影:作品良明)

 絶景で有名な白崎海洋公園キャンプ場だが、もう一つこのキャンプ場を有名にしているのが「強風」だ。

 実際に筆者が訪れたときも、強風予報が出ており他のキャンパーはキャンセルした様子であった。ちなみに、強風が原因であればキャンセル料金は柔軟に対応してくれる。キャンプ場からは「無料でキャンセル対応します」と筆者利用時も案内をいただいた。利用の際は、無断キャンセルだけはしないよう注意してほしい。

 風が強くてもキャンプはできるが、準備は重要。強風対策としては以下に注意しよう。

1. 無理に焚き火はしない
2. 荷物を外に放置しない
3. タープを張ってあるロープを締める
4. 防寒対策(羽織れるものを数枚用意する)

 ペグは強風でも抜けないものを用意しよう。ペグは地中に深くさせる鍛造系で20cm以上が理想。筆者が使っているペグを紹介しておく。

 強風時のキャンプはテントの倒壊防止と他のキャンパーに迷惑をかけないように、最大限の注意をお願いしたい。

■白崎海洋公園キャンプ場をぜひ一度は体験してほしい

白崎海洋公園の海は底が見えるほどの透明度だ(撮影:作品良明)

 日本に数多くの美しいキャンプ場はあるが、「ここは外国か」と錯覚するキャンプ場には出会ったことがない。強風は悩みの種だが、きちんと対策ができれば乗り越えられるはず。雄大な絶景に出会える白崎海洋公園キャンプ場、ぜひ足を運んでほしい。

 

※この記事の情報は2022年12月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。