最近、リモートワークで必ずしも都会に住まなくてもよくなった人が増え、地方へ移住をしたいと考えている人もいるのではないだろうか。筆者は高知県の山間部へ都会から移住をしたが、年々移住者が増えていると感じる。都会での満員電車の生活に疲れるより、自然が身近にある地方での生活に憧れて移住をする人も多い。

 地方では都会より自然が身近にあり、車で10分も走ればアウトドアを楽しめる場所にも行けたりすることも。地方には魅力がたくさんあるが、冬になると多くの移住者から「こんなに冬が寒いとは思わなかった」という声を耳にする。

 本日(2022年12月23日)記録的な大雪に見舞われている、高知県の山間部に住む筆者の体験を元に、移住の前に冬の下見が必要な4つの理由を紹介する。

■冬場でないと、実際の寒さはわからない

冬場は予想以上に気温が下がり、水道も凍る地域がある(撮影:西野くに)

 高知県は、南国という印象が強いかもしれないが、特に冬場の山間部は雪も降る。これは高知だけに限らないが、基本的に標高が高くなればなるほど寒くなるので、九州や近畿地方南部など、温暖なイメージがある地域でも山間部や沿岸部などに住む場合は、冬の寒さを覚悟したほうがいい。

 筆者も高知県は暖かいという印象だったが、移住先はとても寒く、冬場では最低気温がマイナス5度を下回ることも多い。また、移住して2年目の冬はとても寒く、自宅の水道管が凍結をして破裂したこともあった。

■冬場は光熱費が多くかかるケースも多い

冬場が寒い地域だと、予想以上に光熱費がかかることも(撮影:西野くに)

 筆者は山間部に移住をし、夏場は涼しく快適に過ごせている。その反面、冬場になると寒さが厳しく、暖房器具や給湯器などの使用が増え、光熱費は夏場より多くかかる傾向にある。

 特に標高が高かったり、北日本に移住をする人は冬場の光熱費が高くなるため、注意が必要だ。一度、冬の時期に訪れて寒さを体験してみるといいだろう。