「グランドシート」とはなんぞや?  テント購入時に付属品として付くことがほとんどなく、テント購入後にその存在を知る人も多いのでは。

 筆者もその一人で、テントを購入して、しばらくしてからグランドシートを購入した。単にテントの汚れを防ぐだけではない、グランドシートの効果について改めて考えてみたい。

■グランドシートとは

グランドシートは意外と大事な役割を担っている(撮影:ヒラマツアユコ)

 「グランドシート」を一言で表すと、テントの下に敷く保護シート。それであれば「なくてもいいのでは…」と思う方もいるかもしれない。筆者も初めてテントを購入した当初は、恥ずかしながらその存在を知らなかったこともあり、グランドシートを使用していなかったが、特に困ったことはなかった。

 しいて言えば、河原でキャンプをすることが多かったため、テント内でくつろぐ際にちょっと尻の下がゴツゴツするなと感じたくらい。その際もちょっと厚めのレジャーシートを敷くことで、なんとか解決できていた。

 だが、グランドシートの存在を知って使用し始め、やはりあった方がよい、という結論に達した。

■グランドシートの役割

一般的に言われているのは主に以下の3点だ。

●その1:テントの底面を守る

 草地のサイトであればそれほど気にならないが、河原など石がゴロゴロしているサイトの場合、テント内に何かを敷けば、自分の体に支障はないが、テント底面は石の凹凸で傷つく恐れがある。

 「傷」だけでなく「汚れ」から守る役割も担っている。草地のサイトの場合、傷つく可能性は低くとも、汚れる可能性は高い。テント泊をした翌日は草が濡れていることが多く、グランドシートを敷いていないと濡れた草や土がテント底面について、それを取り除くのにけっこうな労力を費やすことになる。

●その2:寒さを防ぐ

 秋冬、春でも寒い夜はある。外気の冷たさもさることながら、地面からくる底冷えも、容赦なく体を冷やしていく。そんなとき、グランドシートを敷いておけば、底冷えを防いでくれるのだ。

●その3:雨の浸水を防ぐ

 ゲリラ豪雨などが多い昨今、いつ雨にあうかわからない。地面に溜まった雨水は、テント底面を濡らし、ジワジワと浸水してくる。その浸水を防いでくれるのがグランドシートだ。1枚敷いておけば濡れて不快な思いをすることはない。