慌ただしい平日が終わった翌日、ふと目が覚めたので窓を覗くと朝日とともに青空が目に飛び込んで来た。「この青空を直に体感したい!」そう思い立ったのが吉日。早速、妻に提案し、近くの河川敷でチェアリングをしながら朝食を食べることにした。

 早々に準備にとりかかる。朝食の具材は最寄りのスーパーで買うことにし、先走る気持ちをおさえながらお気に入りのキャンプ椅子とテーブルを車に積んで出発だ。いつもなら椅子とテーブルだけ持って行くスタンダードなスタイルのチェアリングだが、今回はタープを設営。理由は単なる思いつきだが、この一手間を加えることで思いのほか心地良いチェアリングを満喫することができた。

■注目のアクティビティ、チェアリング!

お気に入りに囲まれてチェアリングを満喫中(撮影:中村真吾)

 最近、手軽にアウトドアを楽しむことが出来るアクティビティとして認知されつつあるチェアリング。「ただ、外に椅子とテーブルを持って行くだけでしょ!」と言う方もいると思うが、この手軽さが受けてブームになってきている。

 また、それ以外の特別な形は決まっていない。楽しみ方は十人十色。飲食をするのも良し、読書をするのも良し、なにもせず、ただ自然の中に身を置くのも良し。何よりお気に入りのアウトドアチェアとテーブルを使って自然を満喫出来るのが最大の魅力。

 実際、普段は超がつくほどインドアな知人にチェアリングの面白さや手軽さを何度か話していたらその魅力に気づいたようで、まもなくしてホームセンターで椅子とテーブルを購入。今ではすっかりハマッてしまい外に出る回数が増えたとか。しかもカメラまで購入し、自分のチェアリングのシーンを撮影しているというから驚きだ。

■先ずはタープを設営する

開放感いっぱいのアレンジした『いつかのタープ』(撮影:中村真吾)

 外に椅子とテーブルを持って行けば、後は各々のスタイルを楽しむだけという間口の広いアクティビティ、チェアリング!  それ以外、特別な決まり事はない。今回、筆者はキャンプ時に使っているDODの「いつかのタープ」を使用した。この一手間がチェアリングをさらに魅力的なモノにしてくれる。

 ポールを2本追加してアレンジしたタープの下でさらに開放感いっぱいのチェアリングを楽しむ。タープを設営することのメリットは大きく分けて2つある。

 1つ目はタープの幕で影ができ直射日光を遮ることが出来る。特に今回のように日差しが強い日でも直射日光を避けることができるので女性も安心だ。もうひとつは、突然の雨のときに避難所になることだ。少々の雨ならそのまま雨模様を眺めながらのチェアリングもまた趣があって良い。

 早速設営を開始する。先ず、タープを広げポールをさす。ペグをハンマーで打ち込み、ガイロープをバランス良く張っていく。この時点でワクワクが止まらない!  バランスが取れたら太陽の向きや風の方向を考慮しながらどちらか片側にアレンジ用のポールをさしていく。最後にもう一度ポールとガイロープのバランスを取ったらタープの設営完了。

■ライトキャンパーにも、ぜひオススメ!

タープの下に出来た影が有難い(撮影:中村真吾)
タープの下でプレスしたコーヒーと朝食をいただく(撮影:中村真吾)

 デイキャンプよりもさらに手軽に自然を楽しむことが出来るチェアリング。最近、仕事等でなにかと忙しく、キャンプ場に行くことができない多忙なキャンパーにもぜひ、おすすめしたい。なにより魅力的なのは、だだっ広い河川敷にタープを設営することで、インスタントなオープンカフェができることだ。そんな開放感いっぱいのプライベート空間に身を置くと心身ともに癒やされる。また、そよ風でユラユラと揺れるタープの下でいただくプレスしたコーヒーとホットサンドメーカーで焼いたピザトーストは絶品だ。