2022年11月21日(月)スノーボード日本代表(スロープスタイル/ビッグエアチーム)選手が2022-23シーズンに向けた記者会見を行った。北京オリンピックではハーフパイプ男子で平野歩夢選手が念願の金メダル。女子では冨田せな選手が銅メダル。ビッグエア女子では村瀬心椛選手が銅メダルを獲得するなど、活躍を見せたスノーボード日本代表の選手たち。オリンピックのみならず、ワールドカップやX-Gamesでも常に上位には名を連ね、スノーボード強豪国として今シーズンも期待される。

■すでにシーズンはスタート  ビッグエア開幕戦では男女ともに優勝

 2022-23シーズンはすでに開幕しており、10/22(土)スイスで行われたワールドカップ、ビッグエアの開幕戦で男子は大塚健選手、女子は岩渕麗楽選手がそれぞれ優勝し、絶好のシーズンスタートをきった。各選手たちもこれからヨーロッパや北米を中心に開催されるワールドカップを転戦する長いシーズンへと旅立っていく。

■ワールドカップ開幕戦優勝の岩渕麗楽選手

ヨーロッパ遠征中のためオンラインで会見に出席した岩渕麗楽選手

 北京オリンピックではビッグエアで4位、スロープスタイルでは5位とメダルに一歩届かなかった岩渕麗楽選手は「北京オリンピックでは自分自身の準備を整えるということが大変だったが、できる最大限の滑りはできたと思う」「結果にはつながらなかったが、まわりから声をかけていただき、いい影響を与えることはできたと思う」。

 すでに開幕したワールドカップの初戦となるビッグエアでは優勝し、いいスタートをきった今シーズンについては「まだ結果について焦るということはないが、一つひとつの大会を今後の糧となるように戦っていきたい」とリラックスした表情で語った。 

■村瀬心椛&由徠姉妹「いつも一緒に」

北京オリンピックではビッグエアで銅メダルを獲得した村瀬心椛選手
今シーズンから姉の心椛選手とともに世界を舞台に戦う村瀬由徠選手

 北京オリンピックではハードなコース状況に有力選手たちも苦戦するなか、ビッグエアで見事に銅メダルを獲得した村瀬心椛選手。今シーズンからは妹の由徠選手とともに世界の舞台で戦う。「オリンピックでは絶対に緊張すると思っていたが、メダルを獲得できてうれしかった。それでもその後の大会ではメダル獲得ということがプレッシャーに感じてしまうことがあり、メンタル面をもっと強化していきたい」開幕戦を終えて「5位という結果であったが、足りない部分に気づけてよかった」。

 妹の由徠選手とともに世界を転戦することについては「今までもずっと一緒にスノーボードをやってきた」「練習も移動もいつも一緒です」とお互いが支え合う安心できる存在のようだ。

 今シーズンからワールドカップに参戦する妹の由徠選手は開幕戦を4位という結果に「初めてのワールドカップで悔しさもあったが、やりたい滑りもできたので自信につながった」「結果にとらわれることなく、自分が求めるカッコいい滑りをめざしたい。それが結果につながればいい」と今シーズンの抱負を語った。