■POINT1:「森に囲まれている」

森に囲まれている「空庭」。森野中のキャンプ場はなにかと利点が多い

 この条件は、静けさや景観だけを意味するのではない。海辺、湖畔、見晴らしの良い場所などでキャンプをしたことがある方なら、風の中でテントやタープを建てたり、撤収することがいかに大変か、そして焚き火がどれだけ危険を孕んでいるかを知っているだろう。

 たとえ日中は穏やかでも、朝夕の気温の変化で空気は動くもの。もしあなたが静かに焚き火を囲み、満点の星空を仰ぎ、フクロウの声や川のせせらぎに耳を傾けながら夜を過ごしたいのなら、「森に囲まれたキャンプ場」を探そう。

 ちなみに日本には東北のブナ林のような落葉広葉樹の森から、ヤンバルのような照葉樹の森、はたまた人工林や里山など、さまざまな森の形がある。どんな森に囲まれていれば良いか迷うかもしれないが、個人的には高木だけでなく中・低木がバランスよく生える森が良いと思う。

 あと、木の下にテントやタープを張る時は注意しよう。腕くらいの太さの枝が枯れていたり、折れた枝がぶら下がっていたら、風が吹いて落ちてくるかもしれない。

■POINT2:「地面が芝生」

芝生のサイトは安全で気持ちがいいし、子どもがイキイキする

 これは意外に思うかもしれないが、乳幼児のお子さんを持つご家族には強くおすすめしたい。

 子どもは走り回ってよく転ぶので、ウッドデッキや土が剥き出しの地面だと汚れたり、ケガを負ってしまうかもしれない。しかし、芝生ならどんなに走っても、転んでも安心。というより芝生だと子どもがどんどんアクティブになる。それからもう1つ、芝生は寝転がると本当に気持ち良い。ぜひ大人の皆さんが率先して芝生に寝転がり、青空や星空を眺めてほしい。子どもはそういう親の姿を見て、真似をするものだ。

■POINT3:「お風呂あり。トイレは男女別々で洋式。暖房とウォシュレット付き」

清潔なトイレは案外少ない。便座も温かいにかぎる!

 キャンプ場近くの温泉に車で行くのも良いが、それではお酒が飲めなくなる。やはり敷地内にお風呂があると良いだろう。

 また、仲間とキャンプをすると「じつはあまりキャンプが好きじゃないけど付き合いできた」みたいな人が混じっていることがある。そういう人に話を聞くと、だいたい虫、睡眠、トイレに対して問題を抱えている。虫と睡眠はこちら側の装備次第で解決できるが、トイレだけはどうにもならない。苦手な人が混じっている場合、宿泊先のトイレは必ずチェックしておこう。

■POINT4:「流し場はお湯が出て、洗いものを置けるテーブルがある」

洗い場とテーブル写真。お湯が出るかどうかはかなり重要

 キャンプは洗い物がたくさん出るので、整理のためのテーブルは必須だ。また、春や秋は夜が寒い。そういう時期に冷たい水で煤だらけの鍋を洗うことほど辛いものはないし、汚れ落ちも悪い。お湯が出るかは結構重要なチェックポイントだと思う。