普段より多くの流れ星を見ることができる、流星群。年間を通していくつか出現するが、一般的には夏の「ペルセウス座流星群」のイメージが強いだろう。

 だが、「ペルセウス座流星群」と同じ三大流星群のひとつである「ふたご座流星群」も冬の流星群ではあるが、年間最大級の流れ星の出現数を誇る。せっかく冬キャンプをするのなら、ぜひ夜空を見上げて観察してほしい流星群なのだ。

 そこで、冬キャンプで「ふたご座流星群」を楽しむためのコツをご紹介する。

■流星群とは

流星群の時期は、普段より多くの流れ星を見つけることができる(撮影:山下直人)

 流星群とは、毎年同じ時期に流れ星が多く出現する現象のことだ。地球は約365日かけて太陽の周りを1周する。その軌道上に、流れ星の素となるチリの粒が密集した場所がある。

 地球がここを通過するとき、チリの粒が地球に向かって落ち、多くの流れ星となる。これが流星群のしくみだ。

 なお、「ふたご座流星群」は、地球が12月中旬に通過するあたりの軌道にあるチリの密集が原因で発生する。

■流れ星は暗い夜空のほうが見つけやすい

雲や月明り、街灯などが流星群観測の妨げとなる(撮影:山下直人)

 流星群観測で多くの流れ星を見ることができるかどうかは、天気はもちろんだが、周囲の明るさにもよるところが大きい。周囲が明るいと、暗い流れ星は見えなくなるからだ。

 そのため、市街地等と比較して街灯が少ないキャンプ場は、流星群観測に適しているだろう。

 そして、観測時に月が明るいかどうかも重要となる。満月に近いほど月明かりが邪魔になるので、観測日の月齢は確認しておこう。