日本で初めて「ラムサール条約」に制定された「釧路湿原」。国立公園に指定され、湿原の広さは日本一。その広大な自然を満喫する方法として、有名なのがカヌーツアーだ。展望台からの景観を眺めるだけでなく、カヌーだからこそ体験できるその魅力とは。
実際にカヌー初体験だった筆者の感想と合わせて紹介する。
■短時間でも十分に満喫できる! 体力と目的に合わせたコース選び
最初にカヌー散策にどれくらい体力を消耗するか、だが、普段運動を全くしない筆者でも約2時間の散策は疲弊することなく終了した。もちろん天候にも左右され、風の強い日や気温が高い日は体力を消耗するため、夏よりも少し涼しくなった季節の方がおすすめ。
今回参加したツアーでは、長靴と救命胴衣に加え、荷物を入れる防水バッグが用意されていた。動きやすい服装以外に指定はなかったが、船内に持ち込む荷物は最小限にするよう留意する。カヌーに乗り込む前に乗船中の注意事項や漕艇方法の説明を簡単に受け、カヌーへ乗り込む。
コースによって、体験時間や距離、行き先も異なるため、目的や体力に合わせたコース選びが重要である。今回は塘路湖(とうろこ)を出発し、釧路川の手前までを散策する初心者向けコースに参加したが、期待を超える景観を満喫できた。