巻機山は、新潟県魚沼市と群馬県利根郡みなかみ町の境に位置する上越国境の山々の一つ。日本百名山にも選定されている標高1,967mの山です。谷川連峰や越後三山などの眺望もすばらしいです。
モデルコースは桜坂駐車場から井戸尾根コースで、そちらを歩いてきました。秋、美しい紅葉と相まって、まるで童話の世界に迷い込んだようでした!
■巻機山の草原と池塘に魅了される!
桜坂駐車場に4時半ごろに到着すると、平日にも関わらずどんどん車が入ってきて「人気の山なんだなぁ」と感じます。(綺麗なトイレもあります。駐車場料金は500円)
巻機山は山頂部の草原と池塘が魅力的です。夏はワタスゲやニッコウキスゲの群落も見られるそうですが、秋は紅葉した草原が一面黄金に輝きます。山名の由来となった機織姫の伝説(※)、広大な山頂部はなだらかで女性的な山容の美しさがあり、まるで童話やおとぎ話のような世界が広がっています。さすが百名山です。一度訪れてとても魅了されました。
※かつて機織りを生業としていた魚沼。山頂部が御機屋(おはたや)と呼ばれ、美しい娘(巻機山の化身)が機を織っていたという伝説がある。
■疲れも吹っ飛ぶ雄大な景色
10月上旬はまだ暖かく、歩き出すと暑さを感じます。それでも日が陰ると寒く、こまめに温度調整しながら歩きました。ドングリがたくさん落ちている登山道を黙々と登ります。「井戸の壁」の名の通り少し急登です。それでも美しいブナ林に目を奪われながら、樹林帯も楽しく歩くことができました。
6合目に到着すると展望が開け、天狗岩がひときわ存在感を放っていました。紅葉の見頃はまだもう少しといったところでしょうか。
■童話の世界に迷い込んだよう
7合目からは眺望が開け、谷川連峰など周囲の山々を見ることができます。ここから素晴らしい景色になかなか前に進むことが出来なくなりました。一歩一歩進む度に見える景色に心奪われて、写真を撮る手が止まりません!
穏やかな山肌にカラフルに紅葉した低い樹々が可愛らしくメルヘンな世界観です。草原は朝日が差し込みキラキラと光り、まるで『ナウシカ』の黄金の草原のようでした。ニセ巻機山まで時間をかけてじっくりと歩きました。