■「好きなお菓子」と「食べたいごはん」は自分で選ぶ

的はずれな選定でも、自分で選ぶことがなにより大事

 自分が食べる食事や行動食は、子ども自身に選ばせよう。多少、常識離れしたものを選んでも、ある程度は目をつぶる。念のため、ちゃんとした行動食や昼食は大人が用意しておこう。

■ペースは通常50~70%を想定しておく

「子どものペース」はだいたい大人の50~70%

 子どもの登山ペースを見込もう。経験則だが、5歳から7歳頃までは大人のペースの半分、つまり大人が2時間かかる行程なら倍の4時間くらいは見込んだほうがよい。10歳前後でも大人の70%程度のペースで見込んでおこう。

 なお、年齢別の山の目安は以下の通り。

5〜6歳 :高低差300m未満の低山がオススメ(頂上まで1時間半の行程)
7〜9歳 :高低差300〜500mの低山がオススメ(頂上まで2時間の行程)
10〜12歳:高低差500〜700mの山に挑戦可能

 また、子どもは自分の疲れを正しく把握できないので、大人がペースをコントロールし、こまめな休憩と水分補給などを促そう。

■途中リタイアは予定しておく

 「途中リタイア」を特別なものにしてはいけない。子どもを連れていく以上、「途中リタイア」は起こって当たり前、想定の範囲内だ。次の登山に再チャレンジしやすいよう、「大丈夫大丈夫!  次また来よう!」と笑って伝えよう。

■登山道具は好きに使わせる

登山道具1つでモチベーションがあがる、それが子どもだ

 6歳になる娘のトレッキングポールの使い方は、全く意味をなしていない。最初は「意味がないから」と取り上げようとしたが、使いたがって手放さないため、好きに使わせている。子どもにだって譲れないことがあるのだ。何よりこれでモチベーションが維持できているので、良しとしている。

 登山道具はある程度好きに使わせよう。ただし危険な使い方をしはじめたら、きちんと注意を。