■60代登山未経験者がチャレンジ! 結果全コース制覇!

 市街地と目と鼻の先で、自然を楽しむことができる金華山。アクセスのよさと無料の点から、身近なレジャーや健康増進のために訪れる人も多い。

 筆者の父もその一人。登山未経験、スポーツといえばゴルフくらいの一般的な60代だが、金華山の魅力にどっぷりはまった。

 最初は半ば暇つぶしで訪れた金華山。時間に余裕があったため、試しに徒歩で天守閣を目指してみたところ、うっそうと茂る森を抜ける心地よさと登りきった先に現れる岐阜城を見た時の達成感に心を奪われた。

 その後、この魅力を周りにも伝えたいと友人も誘い、初心者コースで複数回登頂。別のコースを体験してみたい、というチャレンジ精神に駆られ、結果的に上級者コースである「馬の背登山道」含め、すべてのコースを制覇した。

 ただ、上級者コースは急な勾配が続き、足元も不安定な箇所が多く、登り切るのが大変だったようで、最初にチャレンジすることはおすすめしない、とのことだった。

■気楽に天守閣を目指すなら「ロープウェイ」がおすすめ

ロープウェイ乗り場の案内看板(撮影:すがぬま)
坂を登った先にある、お土産屋が併設されたロープウェイ乗り場(撮影:すがぬま)
ロープウェイ到着まで乗り場の前で待機する(撮影:すがぬま)
室内の拭き上げなど、コロナ対策がとられているロープウェイ(撮影:すがぬま)
ロープウェイからは三重塔も拝める(撮影:すがぬま)

 もっと気楽に、早く、山頂を目指す方法がロープウェイだ。ぎふ金華山ロープウェイは山麓駅から、およそ5分ほどで山頂駅に到着する。乗車中は岐阜の街並みの他、麓に建つ三重塔や豊かな森を上空から眺められる。行きは登山コースを歩き、帰りはロープウェイという片道乗車を選択することも可能だ。

 ロープウェイでは乗車中、岐阜城や金華山の歴史をスタッフが紹介してくれる。観光で訪れるなら、体の負担なく、短時間で天守閣へアクセスできるロープウェイがおすすめだ。

 運賃は大人往復1100円、片道630円。なお、日によっては夜間営業も行っており、山頂より岐阜の夜景を楽しめる。夜間営業時の運賃は往復大人900円。発車時刻は日によって異なるが、通常毎時15分間隔、混雑期毎時10分間隔で運行している。

金華山の麓にある水辺を活用した美しい景観(撮影:すがぬま)
山麓駅近くの茶屋でいただく、みたらし団子と地元名物「長良川サイダー」(撮影:すがぬま)

 地元に愛される金華山・岐阜城。麓には昆虫研究家と知られる名和靖氏が開館した、現存する日本最古の昆虫博物館「名和昆虫博物館」があり、みたらし団子や地元名物「長良川サイダー」をいただけるお茶屋もある。また、運がよいと森の中で野生のリスに出会うことも。 天守閣にたどり着くまでの方法で、見られる景色も体験できることも異なる。ぜひ、一度ではなく何度も訪れてほしい場所である。

●岐阜城

・住所 岐阜県岐阜市金華山天守閣18番地
・電話 058-263-4853

・ホームページURL https://www.city.gifu.lg.jp/3537.htm
※営業日時・入館料はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2022年10月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新情報はリンク先のHPでご確認ください。