■仕上げは霧島温泉に浸かってととのえる

木漏れ日が差す、旅行人山荘の「赤松の湯」。秋は紅葉も美しい(写真提供:旅行人山荘)

 霧島神宮で歴史に触れ、アートの森で天孫降臨の世界観を体感した後は、霧島温泉郷の湯に浸かって心身をととのえたい。霧島温泉の魅力は、なんといってもその湯量。火山のマグマで温められた湯がふんだんに湧き出ているため、常時フレッシュな源泉かけ流しの温泉を、贅沢に楽しめる。泉質もさまざまで、なかでも、温泉成分が凝縮された「湯の花」の浮かぶ硫黄泉に浸かると、活火山のエネルギーを吸収するかのように元気が出ること間違いなし。

旅行人山荘の中庭に現れた鹿の親子。ときには露天風呂の近くにもやってくる。(写真提供:旅行人山荘)

 霧島神宮から車で20分の「旅行人山荘」は、自然に没入できる貸切り露天風呂を擁する温泉宿だ。宿泊施設としてもホスピタリティあふれる良質な宿だが、温泉と館内のくつろぎスペースだけでも存分に満喫できる。

 露天風呂の目玉は「赤松の湯」。森の中の斜面につくられた階段を降りると、脱衣用の小屋が見える。小屋を抜けると、森に向かって開かれた温泉が姿を現し、白濁した水面から湯けむりがたちのぼる。木々の隙間からは光が差し、まさに神が降りてきそうな神秘的な光景だ。

 同施設には、貸切り露天風呂だけでなく、桜島を臨む立ち寄り湯「大隅の湯」と「錦江の湯」、足湯、一万冊以上の蔵書がある図書館、コーヒーやビールで一息つけるお休み処も用意されている。マインドフルな旅の仕上げに、うってつけのスポットだ。

 スピリチュアルな魅力あふれる「霧島」。パワースポット・霧島神宮を起点に、天孫降臨伝説に思いを馳せ、眠った五感を呼び覚ましてほしい。

●旅行人山荘

・住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3865
・電話:0995-78-2831

・URL:https://ryokojin.com/
※営業日時はホームページよりご確認ください

 

※この記事の情報は2022年10月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。