■旭岳 散策路の絶景ポイント

ウラジロナナカマドやチングルマの赤い絨毯が、徐々に色づいている(撮影:佐藤麦)

 ここからは、旭岳の散策路で見られる紅葉の風景と絶景ポイントを紹介。

●ロープウェイからの紅葉

 散策路への行き帰りに乗車する、ロープウェイからの風景も見どころのひとつ。「山麓駅」から「姿見駅」の標高差は、約500m。日本で唯一、森林限界を超えて運行されるロープウェイだ。標高が上がるにつれ、木々が色づきを深める姿は圧巻の一言。

●夫婦池

第四展望台の脇から見下ろした「夫婦池」。麓の東川町、旭川市を一望できる(撮影:佐藤麦)

 第三展望台、第四展望台の間にある「鏡池」と「すり鉢池」は、ふたつで「夫婦池」と呼ばれている。第三展望台側からは山頂が、第四展望台側からは麓の東川町、旭川市までが夫婦池とともに一望できる。夫婦池の深いブルーと紅葉のコントラストを堪能してほしい。

●「地獄谷の噴気孔」を映す「姿見の池」

噴煙を上げる「地獄谷の噴気孔」を映す「姿見の池」(撮影:佐藤麦)

 旭岳は「噴火警戒レベル」の運用がされている活火山だ。「姿見の池」などの池は、過去の水蒸気爆発の火口に水が溜まってできたといわれている。

 第四展望台と第五展望台の間の「地獄谷の噴気孔」では、今まさに噴煙を上げる噴気孔を間近で観察できる。噴煙を上げる旭岳を水面に映した「姿見の池」は、一見の価値があり。

 どこを切り取っても美しい紅葉の旭岳。例年、9月末から10月のはじめ頃まで楽しめる。日本の秋の訪れを告げる風景を見に、訪れてみてはいかがだろうか。

●大雪山旭岳ロープウェイ

・住所 北海道上川郡東川町旭岳温泉
・電話 0166-68-9111

・ホームページURL https://asahidake.hokkaido.jp/ja/