■設置型虫よけグッズ

「虫よけオイル」はランタンに虫が寄りにくくなる程度の効果だった(撮影:shou.outbreak

●パワー森林香

「パワー森林香」の煙は通常の蚊取り線香より多く、蚊も近寄らなかった(撮影:shou.outbreak

 匂いが強く煙がたくさん出るというキャッチフレーズであったが、外で使用したためそれほど気にならなかった。煙の周辺は虫がいなくなり、羽虫も寄り付かなかった。

●虫よけオイルを使用したランタン

「虫よけオイルを使用したランタン」は羽虫などは近寄りにくいが、少し離れているだけで蚊は寄ってきた(撮影:shou.outbreak

 ハッカのような匂いが特徴的なオイル。ランタンに虫が来ないだけで、人間には蚊が寄ってきた。蚊取り線香やパワー森林香のような効果はあまり感じられなかった。

■からだに付ける虫よけグッズ

値段と使いやすさを考えると、筆者のおすすめは「SKIN VAPE」(撮影:shou.outbreak

●自作ハッカ油スプレー(50ml)

 10%のアルコールに、20滴ほどハッカ油垂らしたスプレーを自作。吹き付けると清涼感を感じハッカの匂いもするが、30分ほどで香りが揮発。頻繁につけなければならないようだ。

 羽虫が寄ってきたり、吹き付けたLEDランタンには虫が寄って来ていたため、体感としてはそこまで効果はないように感じた。ハッカ油を直に塗っている人がいたが、肌が赤くなりヒリヒリしてたと言っていたので、扱いは難しいようだ。

●ウルトラソン

クリーム状になっており、独特の匂いがある「ウルトラソン」(撮影:shou.outbreak

 一部のキャンパーの間で有名な「ウルトラソン」。アメリカで販売されているクリーム。蚊だけでなくブヨ、ノミやサシバエにも対応している。ディートが日本で販売されている虫よけ商品の30%を上回る34%含まれており、個人輸入でしか購入できない。

 ネット上には偽物も出回っている上に、ディートの扱いは規制が厳しいため、購入する際は完全に自己責任となるので要注意。通常日本で販売されている虫よけ商品よりも長い、12時間ディートの成分が持続する。

「ウルトラソン」をうすくのばして使用。内ももや二の腕でテストした際は、赤みがでた(撮影:shou.outbreak

 筆者が足首や手首、首などの露出部分につけてテストした際は、肌への刺激があったためか、少し赤みが出た。塗った部分は全く刺されなかった。汗でも落ちにくいも特徴だ。

 気温の高かったキャンプでは、汗とタオルで落ちてしまったのか、1ヵ所刺されていた。ウルトラソンはチューブのクリームのため、塗り直すのに手間がかかる。鼻を突くような独特臭いもあり、値段も高いのがデメリットと言える。

●SKIN VAPE

「SKIN VAPE」は霧を吸い込んでしまった時の刺激は、他のスプレーより強く感じた(撮影:shou.outbreak

 霧吹きタイプの虫よけスプレーで、イカリジンが15%含まれている。8時間使えると書いてあるが、汗で流れるので何回も付け直しが必要となった。

 使用回数制限、年齢制限がなく、吹き付けた部分は刺されず虫も寄ってこなかった。ウルトラソンと同じく、虫に刺されることはなかった。

 難点は汗や水で簡単に落ちてしまい、落ちた部分に虫が寄ってくること。しかし、スプレー式で簡単に付け直しができ、キャンプ中は一番重宝した。

●アウトドアボディースプレー ハッカ

 虫よけスプレーで最近人気の商品。付けるとハッカの匂いが広がり、自作ハッカ油より長持ちした。

 虫は寄ってこなくなるが、香りなくなった途端に虫が寄ってきた。気軽に使うのを躊躇してしまう、125mlで1300~1600円(税込)ほどする価格も難点。汗で流れやすく、このスプレー単体を使用した時は刺されてしまった。

 ディートやイシカリジンが含まれている製品と併用したほうがよいだろう。同じスプレー式では「SKIN VAPE」の方が刺されにくいように感じた。