■釣るためのコツは?

サワラキャスティングではコツさえ掴めば釣果を伸ばせる(撮影:山下洋太)

 サワラは餌となる小魚を追いかけて水面付近に姿を現わすことが多い。小魚を追いかけ回して跳ねているときは比較的簡単に釣れることが多く、鉄板バイブレーションのタダ巻きだけでも十分な釣果を見込める。問題は水面付近でサワラの姿が見られないときで、攻略がやや難しくなり、釣果も落ち込みがちだ。

 サワラの姿が見られないときは、キャストしたルアーを動かし続けず、たまに止めて、ルアーに食いつく間を与えることが重要だと感じている。そのため、ジャークベイトやヘビーシンキングミノーでロッドを大きく煽るジャーキングの誘い方で、喰わせの間を与えてみよう。

■おすすめ調理法「サワラの西京漬け」の作り方

ご飯のおかずにも酒のあてにもおすすめなサワラの西京漬け(撮影:山下洋太)

 釣れたサワラはぜひ西京漬けにしてほしい。筆者がいつも使用する西京漬けのレシピは以下の通りだ。

・材料
サワラの切り身 10切れ
塩 適量
西京味噌 400g
酒 大2
味醂 大2
砂糖 大1.5
ガーゼ 適量

①サワラの切り身に軽く塩を振り、30分間置き、余分な水分を出す。30分経ったら、ペーパーで水気を取っておく。
②西京味噌、酒、味醂、砂糖をよく混ぜて、味噌床を作る。味噌床がサワラに直接触れないようにバットに味噌床→ガーゼ→サワラの切り身→ガーゼ→味噌床の順に入れる。
③1〜3日間冷蔵庫で漬け込み、取り出して焼けばサワラの西京漬けの完成。

 ガーゼを使用し、サワラに味噌床を直接つけないようにすると、スムーズに取り出せる。また、味噌床を再利用し、サワラはもちろん、豚肉を漬け込むのもおすすめだ。

 サワラは釣って楽しく、食べて美味しい人気ターゲット。漢字では鰆、と春の字が入ってるが、旬は春と秋の2回だ。夏から秋にかけては特に脂が乗って美味しくなる季節。まさにこれからが本格的なシーズンを迎えるので、この機会にチャレンジしてみてはいかがだろうか。