■若い世代も注目! 1000万円以下のキャンピングカー

VANTECHのキャンピングカーは高級ラインのほか、700万円台で購入ができるものも(撮影:山崎 舞)

 次に話を伺ったのはVANTECH。キャブコンバージョンと言われる車両後部に居住空間のあるタイプを販売しているメーカーだ。高級ラインが中心だったが、このイベントでの目玉は780万円〜のニューモデル。

 担当者は「50〜60代だけではなく、小さな子どものいる世代にも人気が出ている」と話してくれた。子どもにさまざまな景色を見せたいという要望を叶えるために購入を検討する方が多いそうだ。

すぐに納車が可能な車種も注目が集まっていた(撮影:山崎 舞)

 それ以外にも、旅をしながらテレワークをする場としてキャンピングカーを考えているユーザーや、時には子どものスポーツ遠征の移動兼宿泊場所として利用しているユーザーもいるとか。

■ペットとの旅にキャンピングカーを選ぶ

8つのキャンピングカーメーカー、レンタル会社が1つのスペースに出展(撮影:山崎 舞)

 北海道のキャンピングカー専門店、キャンピングレンタサービス工業(株)にも話を伺った。こちらでは道外の16社のキャンピングカービルダーの北海道販売代理店として、車両販売からメンテナンス・修理対応のほか、レンタカー業務も行っている。

 今のトレンドを聞くと「家庭用エアコンが付いたものが人気」との答えが。理由はペットとの旅にキャンピングカーを検討するユーザーが多いから。夏場、飲食店やスーパーに行く間も室内にペットを置いていかなければならず、暑さを凌ぐエアコンはペットの命を守るために不可欠なのだ。

 また「キャンピングカーからキャンピングカーへの乗り換えも多い」との話も。これは裕福な顧客が多いのではなく、キャンピングカーは中古でも売値が下がりにくいためだとか。

トレーラータイプは本州よりも道路の広い北海道の方が人気があるようだ(撮影:山崎 舞)

 どのメーカーからも、キャンピングカーの裾野が広がっていることと、それに伴ってマナーの徹底や環境の整備が必要という声が聞かれた。会場内でもマナー啓発のパンフレットが配布され「日本のキャンピングカーライフをみんなでよくしていこう」という意思が感じられた。

 今後、9月10~11日には名古屋で、23〜25日には横浜でもキャンピングカーのイベントが開催される。ぜひキャンピングカーの今を体感しに足を運んでみてはいかがだろうか。