南側の木が伐採された尾根や林道。晴天時は暑すぎて歩くのがしんどい

 驚くほど早い梅雨明け、さらには猛烈な暑さが続き、“日傘男子”が話題になっている今年の夏は、アウトドアブランドの日傘が爆発的に売れているそうです。灼熱の林道や、遮る物がなく紫外線の強い稜線を歩く登山シーンでは、晴れの日に傘を差しているハイカーを以前から見かけます。釣り人にも日傘愛用者は多く、アウトドアでは案外古くから日傘が使われてきました。

 日本のアウトドア用品メーカー「モンベル」や、タフな傘を作ることで知られるヨーロッパのブランド「ユーロシルム」、さらにはウルトラライトハイキング用品を手掛ける「シックスムーンデザインズ」などは、以前からシルバーコーティングされた晴雨兼用タイプを販売しており、アウトドアでの需要があることがわかります。私もシルバーコーティングされた台風にも耐える「ユーロシルム」の傘と、「モンベル」の軽量な折り畳みタイプを所有しています。

 今回は売れに売れているモンベルの傘を例に、いくつかタイプによる違いと使用例を紹介してみましょう。

■シルバータイプと通常タイプの透け具合と収納サイズを比較

 夏の山中で実際に使用してみると、ジリジリと焼き付くような直射日光を遮るだけでも、暑さを十分和らげてくれるうえ、紫外線対策にもなり、体力の消費を抑えられることが実感できます。

 うちの近所の登山コースには、登りの途中に日当たりが良すぎる区間があり、猛暑日にはクラクラしてしまいますが、日傘でなんとか乗り切っています。すぐに取り出したいときは、バックパックの横に挿せる折り畳みではないタイプが便利です。