今回は、「山に登れば涼しい!」という概念が通用しない真夏の里山の低山を楽しむために、早朝にサクッと登れるコースをご紹介します。
涼しい早朝に出発できる時間調整の自由度があるのは、街に近い里山ならでは。同じコースでも、昼にスタートすれば「低山サウナ」を楽しむこともできます(水分補給と熱中症対策は十分に)!
■始発の電車に乗って歴史深い街からスタート
まずは、JR学研都市線「津田」駅から、大阪府枚方市の里山「国見山」の登山口に向かって住宅地を進みます。
今回のスタート地点となる「枚方市津田」は生駒山地西部の麓で、土器時代から縄文時代にかけての遺跡も残る歴史深い街です。戦国時代には、国見山に津田城が築かれていました。城主の津田氏が4代に渡って約100年間この地を治めた間に、街は素麺や酒造業で賑わっていたと文献に残されています。
現在は山城跡もなく、城址はハイキングコースとして整備されており、「知る人ぞ知る」歴史がたくさん残る生駒山系らしい里山の1つです。
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■里山の入口「国見山自然巡回路」へ
国見山自然巡回路は「おおさか環状自然歩道」の生駒山系側の入口にもなる登山口です。暑くなる前にトレイルに入ってみましょう。
整備されたハイキング道を進むと、大阪府のものづくりを牽引する企業や大学が立ち並ぶ津田サイエンスヒルズがあり、昔ながらの風情を残す釣り堀を眺めながら国見山山頂を目指します。ヒノキ林を抜けて国見山展望デッキを経由し、関西電力の鉄塔の下を通るシングルトラックを抜けると、いよいよ山頂です。
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■国見山展望デッキからは京都方面から大阪方面を見渡せるパノラマビュー
国見山山頂からは京都から大阪までを見渡せる絶景が広がり、晴れて空気が澄んだ見晴らしのいい日は、大阪湾や六甲山も見ることができます。また大阪湾へと続く淀川に繋がる木津川、宇治川、桂川の合流地点も見ることができる、数少ないスポットです。
手作り感が溢れる方位板があったり、5月には鯉のぼりが飾られていたり、地元に愛されている里山であることを感じれて、気持ちも和やかになります!
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