海や高原など、開けた場所のキャンプで必要なのが強風対策。事前対策を怠るとテントの倒壊や焚き火の火の粉が飛び火災に繋がる危険が高まるのだ。今回はキャンプを安全に楽しむために、キャンプ地でできる強風対策5選を紹介する。

■すぐにできる強風対策5選

●対策1.風向きを考えてテントを設営する

風上に入り口があると、テントが倒壊する恐れがある(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 テント設営の際に注意したいのが、風向き。テントの入り口が風下側に来るように設営しよう。風上側にテントの入り口が来てしまうと、風がテント内側に入り込み、吹き上げテントが倒壊する恐れがある。

 ただし、風向きは時間とともに変わるもの。風向きが変わった場合には、その都度入り口を開け閉めし対応してほしい。

 フリーサイトを利用する場合は、キャンプ場スタッフに、よく風が吹く方角や風を避けられる場所などの情報を聞いてみるのもいいだろう。

●対策2.全てのガイラインをしっかりとペグ打ちする

テントの全てのガイラインをしっかりとペグ打ちしよう(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 「ガイライン」とは、テントが飛ばされないように、地面にしっかりと固定し、テントの骨組みであるポールを強風から守るためのロープのこと。

 ガイラインの固定はペグ打ちする個所が増え手間がかかるため、案外行っていないキャンパーも多い。テントの設営時に風が吹いていなくても、風が急に強くなることがあるため、全てのガイラインをしっかりとペグ打ちしておこう。

自在金具をしっかりと締め、テントをがっちりと固定しよう(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 ガイラインをペグ打ち後、自在金具をしっかりと締めて、ロープをピンと貼っておくことを忘れずに。ロープを張ることで、テントにかかる風の力を分散できる。

 長時間強風にさらされる環境では、風でテントが揺さぶられ、自在金具が緩むことがある。こまめに自在金具をチェックをし、締めなおすことを心がけよう。