<ダイナミックな景観と迫力の瀬を楽しむ 木曽川:前編へ>

■最大の難所! 大迫力の富士の瀬

 岐阜県美濃加茂市から犬山市に至る約8kmの川下りコース(木曽川緑地ライン公園〜桃太郎公園)の見どころ「奇岩怪石区間」を抜けると、このコース最大の瀬となる「富士の瀬」が登場する。

 瀬の入口からいきなりの激しい落ち込みがあり、その先は強烈なスタンディングウェーブの連続。その周囲はまたしてもホールやボイルなどの複雑な状況が展開する。横波、返し波など四方から予期せぬ流れが次々現れるので、漕いでいる方は大忙しだ。しかも、それがやたらと長く続くので、早い段階で沈をしたら結構な時間流され続けることになるので、気を引き締めて臨みたい。

富士の瀬の入り口。激しい落ち込みとホール

 そんな恐ろしくも楽しい富士の瀬を乗り越えると、木曽川は急に穏やかな流れとなる。放心状態で嵐の後の静けさを超えていくと、まもなくゴールである桃太郎公園へと到達する。ゴール地点はもう少し下流の犬山橋手前でもいいが(その方がJR鵜沼駅には近い)、この桃太郎公園は立ち寄りスポット&テント泊適地のため、併せてご紹介したい。

■お得なキャンプ場と有名B級スポットへ

 ゴール地点の桃太郎公園には、地元では有名なキャンプ場(栗栖園地)がある。受付は近くにあるお土産店で、テント一張り500円と非常にリーズナブルだ。キャンプ場の敷地は広く、基本的にフリーサイトで好きな場所にテントが張れる。もちろんトイレもあるし、水場もある。注意点としては焚き火が禁止ってことくらいで、広々とした芝生が気持ちがいい穴場スポットとなっている。

解放感満点の広大なフリーサイト