山形に連なる羽黒山(はぐろさん)、湯殿山(ゆどのさん)、月山(がっさん)は古くより山岳信仰の対象とされる霊峰で、出羽三山(でわさんざん)と呼ばれている。

 主峰である月山(がっさん)は標高1984mで、山頂には月の神である月読命(つくよみのみこと)を祀る月山神社が鎮座する。

 歌人である松尾芭蕉も訪れた月山は日本百名山にも選ばれている。高地の湿原にできる池沼である大小の池塘(ちとう)や高山植物を見ることができ、山頂からは鳥海山(ちょうかいさん)などの山々や庄内平野を臨む大展望が楽しめる。

 そんな月山は2000m級の山ながら、八合目の登山口から往復4時間30分ほどでハイキングができる。今回はそんな神秘的な山、霊峰月山で楽しむ日帰りハイキングの魅力を紹介しよう。