登山・アウトドアが趣味の人にとって紫外線は恐ろしい。夏の日差しに負けずにアウトドアを楽しみたい気持ちはあるものの、一日中夢中に遊んで気づいたら真っ黒で「シミになったらどうしよう…」と後悔することがある。

 気象庁のデータによると、山の上では標高が1000m上がると紫外線の強さの指標であるUVインデックスが10%増加する。さらに空気が澄んでいるとそれ以上に増えるというデータも!  登山・キャンプなどを楽しむ人は対策が必須である。

 今回は、夏シーズンに入る前に紫外線対策を見直すべく、紫外線対策のポイントや、登山・アウトドアで活躍するグッズを紹介する。

■登山・アウトドアでの紫外線対策のポイント

 まずは登山やアウトドアシーンでの紫外線対策のポイントを紹介する。

●汗に強い日焼け止めをこまめに塗り直す

 登山・アウトドアでは、野外で長時間活動するため大量に汗をかく。日焼け止めを塗っても意味がなかったという事態を防ぐために、汗に強いスポーツ用の日焼け止めを選ぼう。

 また、どんなに強力な日焼け止めを使ったとしても、基本的に日焼け止めの効果は2〜3時間しか持続しないと言われているので「こまめに塗り直す」ことが一番重要だ。

 登山などのスポーツでは、つい夢中になってしまい時間の経過を忘れてしまうことがある。また、ザックを降ろして日焼け止めを取り出し、手にとって塗る作業が面倒という人も多いはず。さっと日焼け止めを取り出して塗れるように、小型なスティックタイプやスプレータイプを選ぶなど工夫したい。

●肌をなるべく露出しない

 日焼け止めでの対策も必要だが、それと同時に肌の露出を防ぐことも考えよう。紫外線に肌がさらされると日焼けするだけではなく、体力まで奪われてしまう。倦怠感や発熱などの症状があらわれることもあるので油断できない。

 頭には帽子を被り、首周りはネックゲーターでカバー、目は紫外線カットしてくれるサングラスを、半袖の下にはアームカバー、半ズボンの下にはスパッツなど、さまざまなアイテムがあるのでチェックしよう。

 暑さとの戦いでもあるので、吸収速乾性のあるクール素材のウェアを使うなど、涼しく過ごせるための対策も必要である。