ヘラブナ釣りにはルールやマナーが存在する。もちろん釣りがレジャーである以上、周りの人に迷惑をかけない、釣り場で禁止されていることはしない、などの一般的なマナーは当たり前。
しかし実際はそれだけではなく、釣り場の規定にも書かれていないような昔から残っているヘラブナ釣りに関する暗黙のルール、いわゆる不文律が存在するのだ。
野池での釣りに限らず管理池でも同様、初心者が知らずに釣りに行き、周りの人に注意されると後味の悪いものになるだろう。
そこでヘラブナ釣りへ行く前にチェックしておきたいマナーやルールを確認しておこう。
■ヘラブナ釣りには万力、竿受け、竿掛けを使用する
ヘラブナ釣り独自の道具といえば、釣り座に配置された垂木に固定する万力。また、それに接続する竿掛けや竿受けといったところだろう。
正直これらが無くても釣りそのものは成立するのだが、ヘラブナ釣りには万力、竿受け、竿掛けの3種類が揃っている必要がある。
■ヘラブナ釣りでは竿先よりも手前を釣ってはいけない
ヘラブナ釣りではエサを振り込んで仕掛けを投入した後は竿先を水中に付けるのが基本。このとき竿先よりも手前を釣ってはいけない。つまり自分の竿先よりも沖側を釣らねばならず、手前を釣るのはモラルに反する行為とされている。
■隣の先行者より長い竿を出さない
隣の釣り座に人がいて、自分が後から入る場合には隣の人より長い竿を出してはいけない。どうしても長い竿を出したい場合には、必ず先行者に断ってから竿を出すようにしよう。
■口の外側から針が掛かっていたら釣果としてカウントしない
ヘラブナ釣りでは魚体に釣り針が掛かるようなスレ掛かりは、釣果のカウントに入れないのが常識。口周りで外から針掛かりしている場合も、釣れた数にカウントしない。
必ず口の中から針が掛かっているのが条件となるのだ。
■仕掛けの全長を竿尻から60cm以内にすること
仕掛けを伸ばしたときに、竿の長さ(竿尻)から60cmまでの長さに下針がくる必要がある。逆に竿尻より短くてもルール違反となる。