100円均一ショップのダイソーではさまざまな釣具を販売していて、使用している釣り人も多いのではないだろうか。特にルアーのラインナップは豊富で、シンキングペンシルやエギ、ワームといったアイテムが販売されている。

 そのなかでおすすめしたいのが「シャッドテールワーム」。ダイソーのシャッドテールワームは、小魚に似せたテールがつけられたワームだ。今回は、そのシャッドテールワームを使用して、近年人気の高まりを見せるアカハタを狙ってみた。磯からも、ボートからも釣果が出たので、その様子をお伝えする。

■「シャッドテールワーム」の特徴は?

ダイソーのルアーで人気が高い「シャッドテールワーム」(写真:山下洋太)

 今回使用したのはシャッドテールワーム2.83インチ(約72mm)だ。2本入で110円(税込)とかなり低価格で購入できる。釣具店で同じような形状のワームが売られているが、6〜8本入りで約700〜900円が一般的だ。1本あたりにすると、ダイソーは55円、釣具メーカーは約85〜150円ほどになる。

しなやかさとハリのバランスに優れている(写真:山下洋太)

 ワーム本体はしなやかでありながら、ハリもあり、水をよく噛んで、ブリブリと動く印象だ。ソルト用ジグヘッドとセットでの使用も想定されているが、ジグヘッドのほかにも多様なリグ(仕掛け)に対応でき、使い方次第でさまざまなターゲットを狙える。

■アカハタ狙いに使用したリグは?

 今回は、釣具店で購入した50gのジグヘッドを使用したジグヘッドリグとフリーリグでアカハタを狙った。

根がかり回避能力が高いフリーリグ(写真:山下洋太)

 フリーリグとは、オモリ、ビーズ、フック、ワームの4点で構成されるリグ。オモリ、ビーズの順に糸を通し、その先にフックを結束して、ワームをセットするとフリーリグになる。フックにはオフセットフックと呼ばれ、ワームをセットしたときに針先を隠せるタイプを使用。針先を隠せるとアカハタ狙いで悩みの種になる根がかりを回避しやすくなる。そのオフセットフックもダイソーで売られている。フックサイズは1/0がシャッドテールワームには最適だ。また釣り用ではないが、アクセサリー材料のカットビーズ約6mmも使用できるので、合わせてチェックしてみてほしい。

ビーズやオフセットフックもおすすめのアイテムだ(写真:山下洋太)

■実釣レポート

 まずはボートからアカハタを狙ってみた。水深30m前後とアカハタ狙いではやや深いため、50gのジグヘッドにシャッドテールワームをセット。ルアーを底まで落とし、ゆっくりとロッドを立ててルアーを底から持ち上げて、また底まで落とす誘いで狙ってみる。底まで落ちる間にシャッドテールワームのテールが水を噛み、ブルブルと動いてアカハタにアピールする。すると早速反応があり、小型ながら本命のアカハタをキャッチ。

小型ながらも開始早々にキャッチ(写真:山下洋太)

また、同じような誘い方で狙っていると、30cmオーバーの良型アカハタをキャッチできた。

30cmオーバーの良型サイズもキャッチ(写真:山下洋太)

 別の日に磯からもアカハタを狙ってみた。磯では六角型オモリの8号を使用したフリーリグにシャッドテールワームをセット。誘い方はボート同様、底付近をゆっくりと探る方法だ。開始直後からアタリが連発し、アカハタでは定番の外道であるカサゴをキャッチ。

定番外道のカサゴをキャッチ(写真:山下洋太)

 引き続き探っていると、アカハタも難なくキャッチできた。その後もアタリが止まず、終わってみればアカハタ5匹、外道のカサゴ6匹と上々の釣果を打ち出せた。

本命のアカハタは5匹をキャッチした(写真:山下洋太)