旅行やショッピングなど、さまざまな選択肢があるGW。過ごしやすい気候のGWに外遊びを考えている人も多いのではないだろうか。当然外遊びにも無数の選択肢が存在するが、筆者は釣りを強くおすすめしたい。なぜなら、GW頃から堤防の近くに美味しい小魚の大きな群れが回遊し始めるからだ。

 その小魚たちを釣るには技術は必要なく、初心者や小さな子どもでも楽しめる。家族連れや長期休暇に違った遊びを楽しみたい人たちに特におすすめしたい釣りだ。

■100匹も夢じゃない! GWの堤防はおかずが群れている

過去のGWのサビキ釣りの釣果。カタクチイワシ20匹、サバ6匹(写真:outdoor_hikky)

 GW頃から堤防の近くで大きな群れを作って回遊する魚。それはアジ、サバ、イワシという定番の魚たち。この時期に釣れるのはまだ子どもで10cm程度だが、小さくても味は抜群だ。もちろん、10cm程度の小魚1匹では夕飯には物足りないだろう。しかし、100匹釣れることですら夢ではなく、200匹釣れることだってある。GWどころか、しばらくは釣った魚が食卓に並ぶことになるだろう。

■釣り方は、初心者や子どもでも扱えるサビキ釣り

サビキ仕掛けに複数魚がかかると「こいのぼり」のようになる(写真:outdoor_hikky)

 100匹釣るには技術が必要、高い道具が必要など、ハードルが高く感じるかもしれない。しかし、群れているアジやサバを釣るのは非常に簡単だ。サビキ仕掛けを使った釣りをすれば、文字通り一網打尽に釣ることができる。仕掛けを海に入れた途端に寄ってくる魚が見えることや小気味よい魚のアタリに時間を忘れて病みつきになってしまうだろう。

初心者におすすめ、必要な仕掛けがすべて揃うサビキ仕掛けセット(写真:outdoor_hikky)

 サビキ釣りとはエサを撒き、そのエサに見えるような加工がされている針が複数ついている仕掛けを使用する釣りだ。最も初歩的な釣り方の1つだろう。サビキ仕掛けにもさまざまな種類があるうえに、ウキやカゴなどの仕掛けを揃えなくてはならないので面倒くさい。そのため、慣れるまではすべてが揃っている初心者セットの購入をおすすめする。

 エサはアミコマセを使用するため、釣り人以外には好かれない虫エサを扱う必要もない。たくさん釣れるうえに用意も簡単というまさに初心者や家族連れにピッタリの釣りだ。

■いろいろな種類が釣れるサビキ釣りは飽きない!

イシダイの幼魚(通称サンバソウ)のような模様がはっきりとしている魚は釣れると楽しい(写真:outdoor_hikky)

 アジやサバ、イワシなどは回遊魚だ。そのため、回遊していなければいくらエサを撒いても釣れないこともある。また、GWは釣りやすい季節だがベストシーズンというわけではない。海や天候などの条件が悪ければ、良い結果に繋がらないことだってある。しかし、サビキ釣りは回遊魚以外にも釣れるのだ。

 イシダイ、メジナ、ベラ、イサキなどさまざまな魚を楽しめるのがサビキ釣りの魅力。サイズは小さいがいろいろな種類の魚が釣れるのは面白い。特にお子さんには喜ばれるのではないだろうか。釣り人の間では5種類以上の魚を釣ったときに「五目達成」というちょっとした目標ポイントがある。サビキ釣りで夕飯を狙いつつ、五目達成を目指して楽しんでほしい。