驚異的な降雪量を記録した北海道の今冬、雪道を歩くだけでもかなりの体力を消耗したのではないだろうか。これから降雪地域でも雪が融け出し、春に向かっていくなか、冬場のたまった疲労を足湯で癒すのはいかがだろうか。

 普段は足湯に入らないという人も、手軽に癒され、体に嬉しい効果もある足湯、ぜひ一度試してみてほしい。

■足湯の主な効能

 足湯とは、ひざ下だけをお湯に浸かる入浴方法である。衣服を着たまま入浴できるため、短時間でも気軽に利用しやすい。足には太い血管が通っているため、足湯でも全身を温められる。足だけ浸かるため心臓や内臓への負担が少なく、老若男女問わず楽しめるのが特徴だ。

 足湯の主な効能は以下のものが挙げられる。

●①冷え性の改善

 冷え性は手足の血管が収縮して血の巡りが悪くなることで生じる。心臓から遠い位置にある足は冷えやすく、血流が悪くなりやすい。足湯に浸かり温めることで、血流を改善し、冷え性改善の効果が期待できる。

●②疲労回復

 血流が改善されることで、より多くの酸素が体中を巡る。これによって筋肉がほぐれ、疲労回復につながる。

●③不眠解消

 人間の体は夜になると、脳や内臓の温度を下げ、体力を回復させる働きがある。その際に手足の温度が低すぎると熱をうまく放出できず、眠りづらい状態になる。そのため、就寝前に足湯に入り足から全身を温めることで、良質な睡眠につながる。

●④転倒防止

 特に高齢者は関節や筋肉の柔軟性が、年齢を重ねるにつれて失われてしまっているため、バランスを崩し転倒しやすい。足湯に入浴し関節や筋肉を温めることで柔軟性が増し、転倒のリスクを軽減することができる。