岩手県にある「鞍掛山(くらかけやま)」は、1年中登山が楽しめることで知られる山。コロナが流行する前は、年間3万人以上の登山客が訪れたという。

 頂上まで登れば、目の前に岩手山を望むことができる。滝沢市のホームページには登山のおすすめ期間は5~10月と記載されており、期間中はアウトドア初心者でも登りやすい。

 今回は、そんな鞍掛山がアウトドア初心者におすすめな理由を、登山を始めたばかりの筆者が実体験をもとに紹介したい。

■理由1:片道1時間20分というショートコース

鞍掛山登山口にあるイラスト付きの案内看板がある

 鞍掛山の登山道は、西側のコースと東側のコースの2種類。今回筆者は、西側から登り、東側を通って一周した。看板には「西側のコース(頂上まで2時間)」と書かれているが、実際に登ってみると、休憩しながらでも片道は1時間20分ほど。帰りはサクサク降りてちょうど1時間だった。

 登山靴や熊鈴などの登山アイテムは必要だが、往復で3時間かからないので、ちょっとしたハイキング気分で楽しめる。家族と登っている方も多く、子ども連れの登山にもおすすめだ。

■理由2:山頂では岩手山の絶景を楽しめる

本来なら目の前に岩手山がばっちり見えるのだが、タイミングが悪かったようだ

 登山の醍醐味といえば、やはり頂上の景色だろう。鞍掛山では岩手山を目の前に望むことができる。ただし、休憩スペースはあまり広くないので、長居するのは難しそうだ。

■理由3:道が歩きやすい

10月であれば紅葉も楽しめる

 鞍掛山の登山道は岩や根がある場所があるものの、全体的には平らな道が多い。ルートも分かり易く、道迷いの心配もなさそうだ。

看板は複数個所に設置されている。それぞれ書き方が違っておもしろい

 頂上が近くなってくると、「天ペンまデ90m(てっぺんまで90m)」などといった看板もでてくる。頂上付近には少々急な道もあるので、看板に励まされながら進んだ。

熊よけのための缶も設置されている