ここ数年、盛り上がりをみせている山岳スキー競技。SKIMO(スキーモ)の愛称で親しまれ、参加者も年々増えているこのスポーツが、ついに関東で初開催された。

 「HOTAKA SKIMO SUMMIT CHALLENGE」は4月2日、3日の2日間で2種目行われた。山岳エリアを含むコース設定がされたことで、大きな意味をもつと言えるだろう。実際にこのレースに参加した筆者が、大会の様子をレポートする。

■「世界に通じる日本のレースを!」主催者の熱い想いが詰まった新大会

大会会場となったオグナほたかスキー場

 2026年のミラノ・コルティナ・ダンペッツォ冬季オリンピックの正式種目となったことで、注目を集め始めている山岳スキー競技(Ski Mountaineering)。SKIMO(スキーモ)の愛称で親しまれ、ここ5年ほどで開催される大会数も増えてきている。

 とは言え、雪山の山岳エリア(いわゆるバックカントリー)での大会開催は、安全管理を行なううえでハードルが非常に高く、日本でのSKIMO大会は、基本的にスキー場エリア内で行なわれることがほとんどだ。本レースは、山岳エリアを含むコース設定がされたという点で、大きな意味をもつと言えるだろう。

「第1回 HOTAKA SKIMO SUMMIT CHALLENGE」大会プロデューサーの星野和昭さん

 大会プロデューサーの星野和昭さんは、世界選手権の出場経験もあるSKIMO選手だ。1日目の開会式で、星野さんは「日本の選手が世界で活躍できるよう、ヨーロッパなど海外のレベルに近づける国際規格並みの大会を作りたいと思って、準備を進めてきました」とその想いを語った。

■前武尊山山頂まで駆け上がれ! その名も「HOTAKA SKIMO SUMMIT CHALLENGE」

ゲレンデから美しい前武尊岳(左のピーク)を望む

 「第1回 HOTAKA SKIMO SUMMIT CHALLENGE」と名付けられた本大会。オグナほたかスキー場のゲレンデボトムから、前武尊山の山頂までがコース(シニア男子部門・シニア女子部門のみ)となっている。

 シニア男子の累積標高は1,630m・距離16km。シニア女子は累積標高1,370m・距離14kmと、獲得標高・距離ともにハードコース。世界のレベルに近づきたいという想いが体現されていた。「完全に背伸びした大会ではありますが、皆さんどうか楽しんでください!」と星野さんが選手に呼びかけた。

 ちなみに筆者はショートコースにエントリー。それでも標高約800m・距離11kmと、こちらもトレーニング不足の私にとっては、かなり頑張る必要があるレベルだった。

「第1回 HOTAKA SKIMO SUMMIT CHALLENGE」公式サイト:https://katashinaskimocamp.com/race/hotakaskimosummitchallenge