ゴールデンウィークのキャンプ地候補に河原でのキャンプを計画している方も多いのではないだろうか?川遊びや釣り、バードウォッチングなどさまざまな遊びができ、ロケーションもキレイ。川の流れる音を聞いていると癒されることだろう。

 だが、河原キャンプならではの注意点がいくつかある。注意点を理解し、河原キャンプを最大限に楽しもう。

■川の増水に注意

増水すると手前の陸地まで水が押し寄せる。真横にテントは立てないようにしよう(写真:yuta_021)

 雨が降っている場合、もちろん増水する可能性があるため注意が必要だが、降っていない場合でも増水する場合がある。上流で大雨が降ったときや雪解け水にも注意が必要。現在いる場所が晴れていても、上流域の天候が違うこともあるため、上流域の天候にも注意しよう。

 また、中州にテントサイトを構えるのはNG。増水した場合に逃げ場がなくなり、流されてしまうこともあるからだ。

■ペグが刺さりにくい

砂利や石が埋まっており地面は固い(写真:yuta_021)

 河原の地面にはたくさんの石が埋まっている。砂利も多く、地質が固い。そのためペグが刺さりにくい。テントに付属していることが多いジュラルミンペグやプラスティックのペグでは曲がってしまったり、折れてしまう。刺さりが甘い場合、急な突風などで吹き飛ばされてしまうため、石を砕くことができる強度のペグを使用しよう。ステンレスや鍛造のペグの使用がおすすめだ。

 ほかにも、輪にしたロープで大きめの石をくくり、ペグ代わりの重しにする方法もある。2人くらいで石を運べれば、ペグ打ちができない非力な子どもや女性でもできる方法なので試してみてもらいたい。また、地面が石でゴツゴツしているので、テント内で使用するマットは厚めがおすすめ。

■炭の処理

直火可能な場所でも炭は残るので持ち帰ろう(写真:yuta_021)

 河原は芝生エリアと違い直火OKの場所も多い。そのため直火の焚火を楽しんだ後、そのまま放置されている光景を目にする。炭や灰はこれ以上分解されないため、放置してしまうとそのまま残ってしまう。せっかくの河原の景観が損なわれる原因となるため、拾って持ち帰ったり、キャンプ場の指定された場所に廃棄するようにしよう。

 また、集めた石でかまどを作った場合はそのままにせず、使用後は解体してから帰るように。河原は地形や標高によって例外はあるが、基本的に川の流れ(谷)にそって風が吹く。風が吹いたときの向きが川の上流側、または下流側の2方向に限定できるので、かまどや焚き火、テントの位置や向きを考慮して設置するようにしよう。

■安全に、景観を崩さないように河原キャンプを楽しもう!

 河原でのキャンプは視覚や聴覚など自然を感じられるのが魅力。キャンプをする雰囲気としても最高なロケーションである。自然が身近にある分危険も多いが、しっかりと対策すれば最大限に楽しむことができる。炭を残して帰らないなどのマナーにも気を付けよう。

 また、ゴミを残さず持ち帰り、来たときよりもきれいにして帰ることが大切。素晴らしいロケーションを保つことができるように心がけて、河原キャンプを楽しもう。