■突然のトラブル対処方法

●突然の雨!

 突然の雨に備えて常に雨具は準備しておきたい。まずは身体を冷やさないように撥水・防水素材のマウンテンパーカーやレインパンツを着る。キャリアに積んでいるテントやシュラフなどが濡れないようにするには、大きめのビニール袋が便利だ。濡れた衣服を入れておくことにも使えるので何枚か準備しておきたい。

 また、目に水が入ると視界が悪くなるため、サングラスやサンバイザー付きのヘルメットなど顔周りの雨対策も大切だ。特にサングラスは雨以外にもホコリや紫外線からも目を守ってくれるので日中は常にかけておきたい。雨がやんだら一度自転車全体を拭いて、チェーンや変速回りにオイルをさしておくとサビ防止になる。

●自転車が壊れた!

 出発前に自転車点検を行うのはもちろんだが、パンクなど突然のトラブルも自転車に乗っていると避けられない。まずは自分で直せる範囲なのかを確認しよう。基本的なパンク修理は事前に練習しておくと安心だ。

 また、自分では対処できないトラブルも想定し、あらかじめルート近くの自転車屋を調べておいたり、多めに現金を持ち備えておくことも大切だ。

■ルールやマナーを守って楽しもう

「八幡平焼走り野営場」。キャンプ場にたどり着いた達成感はひとしお(写真:ブラボーマウンテン編集部)

 テントやシュラフ、大きな荷物を積みながら自転車を漕ぐのはやはり大変だが、だからこそ得られる達成感があるのもまた事実。しっかりと事前の準備をして、無理せず自転車キャンプを楽しみたい。

 また、交通ルールや自転車マナーの遵守で歩行者や自動車、ほかのサイクリストを尊重しながら安全第一で公道を走るという意識を忘れないようにしよう。