登山やキャンプで手軽に食べられる外ごはんの代表格、「山ラーメン」。人気キャンプアニメ『ゆるキャン△』のメンバーたちが、美味しそうにカップ麺を食べるシーンはとても印象的だ。

 今回はそんな山ラーメンの魅力と残ったスープの処理方法を紹介していこう。

■キャンプや登山で手軽に作れる山ラーメン

 キャンプや登山で本格的な外ごはんを作るのは、調理に必要なギアや食材を持ち運ぶ必要があり、なかなかハードルが高い。その点、山ラーメンはシンプルなクッカーセットとガス缶、もしくは保温性の高いタンブラーにお湯を入れておけば、調理できとてもお手軽だ。

手軽に美味しく食べられるのが魅力の山ラーメン(写真:みう)

 Instagramでも「#山ラーメン」のハッシュタグで、多くの人が絶景を眺めながらラーメンを食べている写真を投稿している。

 ゆっくり景色を眺めながらパパッと作って食べられる山ラーメンはお手軽でおいしい反面、残ったスープの処理が少々厄介。味が濃いめのものが多く、飲み切るのはなかなか辛いからだ。

 筆者は以前、お湯の量を少なめにして飲み切る方法で対処していたが、カップ麺や袋麺を100%美味しく食べるためには、その商品が推奨するお湯の量で注ぐ・煮込むのがベスト。では、飲み切れないスープはどうすべきなのか。

■スープ処理方法として守るべきこと

 大前提として、周辺の土などにスープを捨てるのは絶対にしてはいけない。油分や塩分、炭水化物などを多く含むスープを山に捨てることは、同時に自然に大きな負荷をかけてしまうからだ。

 登山やキャンプなどで自然の恩恵を受ける以上、自然に負荷をかける行為は避けるべきで、パスタなどの茹で汁やコーヒーの出涸らしなどの調理排水を捨てる行為も同様に絶対NG。

 キャンプ場などで指定のゴミ捨て場がある場合や、排水処理施設を備えておりスープを捨ててもOKと記載がされている場合を除き、登山やキャンプで出た調理排水やゴミは全て自分で処理して持ち帰るのがルール。自然を楽しみ、自然に負荷をかけずに山ラーメンを楽しもう。

貴重な自然を楽しむために、ゴミを捨てるなど負荷をかける行為はしてはいけない(写真:みう)