どうもこんにちは。誰が呼んだか「絶景キャンプフォトグラファー」こと、猪俣慎吾です。

 本格的な冬を前に春までクローズするキャンプ場は案外多く、冬キャンプを楽しめるキャンプ場はそれほど多くありません。しかし、冬は当然十分な寒さ対策は必要なものの、空気が澄んでいて他の季節以上の絶景が観られるチャンスが多いのも事実なんです。そこで、今回は『通年営業の絶景キャンプ場』をテーマにご紹介したいと思っています。

■夕陽が沈んでからのマジックアワーに心を奪われる

サイトにいた全キャンパーが手を止めて写真を撮っていた光景が印象的

<波戸岬キャンプ場>(佐賀県)

 九州を代表する絶景キャンプ場というと、『波戸岬キャンプ場』の名前が必ずと言って上がります。自分は関東在住なのでなかなか行くことができず、いつかは行きたい憧れのキャンプ場でした。

 数年越しにようやく足を運ぶことができたのですが、キャンプ場のスタッフさんにここの自慢を尋ねてみたところ、『うちのおすすめはマジックアワーです』と断言されました。

 「マジックアワー」とは夕日が沈む時間帯のことです。ならばとテントを張りながら待っていると、夕日が沈み始めました。なかなかきれいだな、と思いながら眺めていましたが、本当の絶景は夕陽が沈んだ後にやってきました。

 僕が泊まったサイトには他にもたくさんのキャンパーがいたのですが、あまりの絶景に、みんな手も足を止めて写真を撮っていたのが印象的でした。オレンジ、ピンク、パープルと、色とりどりの色が空を埋め尽くしていました。

キャンプ場からほど近い場所にある波戸岬。こちらも絶景だ

 波戸岬は日本本土最北西端に位置しており、キャンプ場からほど近い場所に岬があります。時間があれば、ぜひ訪れて欲しい場所です。そこには、開けた草原と大きな空が織りなす絶景が待っています。さらに、海上交通の要所でもあるので、ひっきりなしに大小様々な船が行き交う様子を見ることもできます。

 周辺には、豊富秀吉が朝鮮出兵したときの陣跡が、なんと130カ所も残っているそうです。歴史好きにはたまらない場所にもなっています。

 また、美味しいイカで有名な呼子の近くなので、イカの活き造りは本当に絶品です。余った部位は天ぷらにしてくれるのですが、それもコリコリしていて絶品です。刺身よりも天ぷらの方が、自分は好きになってしまいました。

呼子のイカは逸品。特に天ぷらは絶品