日本には、「これなんて読むの?!」「漢字は簡単なのに読み方がわからない……」といった山が多く存在する。今回はそんな難読山のなかから、特に読み方の難しい3つの山を紹介していく。

■日本百名山のひとつの「光岳」

南アルプスに位置する「光岳」(撮影:小渕俊一郎)

 長野県と静岡県の県境にまたがる光岳は、南アルプスの赤石山脈南部に位置する山の1つだ。標高2591mの光岳は百名山にも選ばれており、高山植物の一種である常緑低木のハイマツが生息する南限地としても知られている。ハイマツと多くの高山植物が共存する姿が見られるのも特徴的だ。

 そんな光岳の読み方は「てかりだけ」。頂上にある石灰岩の岩峰に陽があたり「テカリ」と光ることからその名がつけられた。別名で「三隅岳(みすみだけ)」とも呼ばれている。

 南アルプスの奥深い場所場所にある光岳に登るには、「イザルガ岳」と「易老岳(いろうだけ)」を越えなければいけない。途中にある光岳小屋(現在休業中)には宿泊することができ、テントを張ることも可能だ。最短でも1泊2日はかかってしまうので、登山経験がある人におすすめしたい山である。

・光岳の基本情報
標高:2591m
住所:長野県飯田市南信濃木沢
駐車場:あり

【地図】光岳周辺