数多くキャンプを行っていると、想定していない出来事に見舞われることがある。

 年間30泊以上キャンプを実施している筆者が遭遇したトラブルを5つ紹介していく。

■ハンモックが地面の岩にこすれて裂ける

岩で裂けたハンモック

 ハンモック泊をするため、池を囲むように作られたキャンプ場に向かった。人気の池沿いの場所は混んでいたが、池に近いが岩が撤去されていない場所は空いていおり、ハンモックであれば足場が悪くても設営ができるため、その場所に決めた。

 設営は3回目だったが無事に張り終えてハンモックに揺られていると、糸のような繊維が垂れ下がっているのが見えた。ふと下を覗いてみるとハンモックの腹の部分がスパっと裂けてしまっていた。木に対しハンモックの固定位置が低すぎたため、地面とのクリアランスがとれず体重で沈み込んだ際、わずかに岩に当たってしまっていたのだ。幸いにもそのハンモックは2層構造で外側の生地しかダメージは受けていなかったので、なんとか泊まることができた。

 ハンモックは設営場所を選ばないが、設置が適切に行われているか使用前に確認しよう。

■川の上流からプラスチックを燃やす迷惑行為

川沿いのサイトでテント泊

 川沿いにサイトが設置されているキャンプ場に向かった。キャンプサイトはフリーサイトで、川に沿って縦長なレイアウト。上流にスペースがあったため、そこに設営した。

 ふとみると最上流に年配の方がソロで設営しており、椅子でくつろいでいた。その足元にはくすぶった炭が細い煙をあげて山のように溜まっていた。そのときは連泊しているベテランなのだろうと気に留めなかった。朝を迎えてテントの外に出ると何かが燃える嫌な臭いがしてきた。上流を見ると、年配の方がプラスチックやビニールのゴミを大量に燃やしており、立ち昇った黒い煙は悪臭とともに下流にいる全員に向かって流れて来ていた。匂いで気分が悪くなり、朝食はあきらめ早々に撤収した。

 ほかのキャンパーによるルール違反がある場合は、遠慮せずに管理人に相談しよう。