始めるのに道具の準備や知識など、それなりにハードルを感じてしまう「釣り」。釣った後に新鮮なお魚を食べてみたい、とは思っていましたが特に行動には移していませんでした。そんな私に素敵なお誘いが舞い込み、海釣りに出かけることになりました。

 今回は南熱海で釣り船を営んでいる「千とせ丸」さんにお世話になり、とんでもない結果になりました……。そして夕方からみんなで準備して、新鮮なお魚の味を余すことなく堪能しました。釣りは楽しくて美味しい!  ということをお伝えするためレポートをお届けしたいと思います。

■初めての海釣りに向けて準備したもの

 釣り好きの友人の助言により、海水で濡れるのでレインウエアの上下と防水シューズ、日焼け防止としてサングラス、日焼け止め、防寒グッズとして帽子、中綿ジャケット、フェイスカバー、そして酔い止め薬を準備しておきました。そのほか釣りに必要な道具は全て現地でレンタル出来ました。

■東京からのアクセス

 東京駅からこだまに乗り、約45分で熱海駅に到着。あっという間です。11時に熱海駅で集合し、レンタカーを借りて南熱海へ向かいます。途中コンビニで買ったおにぎりを車内で食べつつ、船酔い対策の酔い止めを飲みます。トイレも船で行かなくて大丈夫なように事前に済ませておきました。南熱海の戸又港に車を停め、船長の藤間さんにご挨拶し、12時頃に船に乗り込みました。

南熱海の戸又港
南熱海の釣り船「千とせ丸」

■いざ出発!

 まずは藤間さんが船の上で餌の付け方や竿を海へ入れるコツ、釣り糸の下ろし方などを教えてくれます。一通りの流れを掴んだら早速出港!  この日は晴れていて眺めもよく、船に乗っているだけでテンションが上がりました。南熱海の海を知り尽くしている藤間さんに導かれ釣りスポットに到着します。船に揺られている間に準備することは、コマセと呼ばれる手のひらサイズの銀色の入れ物に冷凍の小さなエビを詰め、針の先にも1匹エビを付けておくこと。

針に餌をどう付けるか説明してくれる藤間さん
これがコマセ。小さな窓から餌がこぼれ、魚を集めます

 最初の釣りスポットに着いた頃、正直少しだけ気持ち悪くなりましたが、遠くを見て船に寄りかかって休んでいたら、酔い止めも効いたのかすぐに元気になれました。スポットでは、「釣り竿が海の底に着くまでリールを下ろし、止まったらそこから15m上げてください。」などの具体的な指示をもらえます。その後は竿を見ながら待つのみ。時々遠くを見ながら……。

待っている時のリールの画面。深さ約46mのところで魚を待っています