千葉県にある鋸山(のこぎりやま)は、標高329mの低山。遠くから山頂を見ると山がギザギザになっていて、鋸の刃のような形から「鋸山」と言われている。低山ながら登山コースが3つあり、初心者~ベテランまで楽しめる。

 鋸山の登山道は、度重なる台風被害を受けたが、復興が進んでいる(現在も復興プロジェクトが行われている)。Deep Japanに選ばれ、外国人観光客にも人気の山だ。鋸山登山口までは、鉄道駅から歩けてアクセスも良いのもポイント。

 山には「日本寺」「石切場跡」山頂付近には、地球が丸く見える展望台があり、東京湾を一望できる。登山だけではなく、見どころがたくさんあるので、約半日時間がかかる。

 そんな見どころ満載な山「鋸山」を紹介したい。

■3つの登山コース

 金谷駅やホームページで手に入る鋸山登山マップがあれば、初めての方でも迷わずに登れる。マップに掲載されている「鋸山登山推奨ルート」を紹介しよう。

 鋸山の南側斜面(保田側)約10万坪は日本寺の境内になっていて、鋸山と日本寺の境界には管理所があり参拝料を支払う。管理所の場所もマップに掲載されているのでチェックしよう。

●サクッと地獄のぞき観光コース

 階段状の登山道を上るコース、想像以上に階段が辛く感じることもあるが、途中に町並みや東京湾が見える休憩スポットがあるので、一息つける。あじさい広場、ツリーハウス、樋道跡、ラピュタの壁、日本寺境内にある百尺観音、地獄のぞきを見るコースだ。鋸山にはロープウェイがあるので下山は楽々。

「地獄のぞき」からはパノラマビューが楽しめる

 「地獄のぞき」の先端に行くと、周りに何も遮るものがないため足が竦む、混んでいるときは並ぶため、重さで崩れてしまわないかと不安になることもあるが、覗いてみたくなる。海、山並み、街並みを見ることが出来る先端からの景色は絶景だ。

●産業遺産巡りコース

 索道跡、車力道跡、切り通し跡、石切場跡、岩舞台、ラピュタの壁、日本寺境内にある百尺観音、地獄のぞきを見て、ロープウェイで下山するコース。

●鋸山登山家コース

 途中までは、産業遺産コースと同じルートだが、山頂に向かう分岐点から、地球が丸く見える展望台、鋸山山頂まで登り、下りはロープウェイではなく、関東ふれあいの道を下山するコース。

 推奨コースは3通りあるが、「鋸山マップ」から見たいスポットや自分の体力にあった登山道を選び、回ってみるのも楽しい。トイレの場所も把握できるので、必ず手に入れよう。駅やホームページから手に入れることができる。