秋も深まり、堤防はサビキ釣りでアジを狙う釣り人で賑わっている。サビキ釣りとは、エサをカゴと呼ばれる仕掛けに詰めて、海中で撒くことで魚を寄せ付ける釣り方だ。

 秋はサイズの大きくなったアジが数釣れる季節なので、ぜひアジを狙いに堤防へと足を運んで欲しい。ただし、ここ数年で釣り禁止になってしまった堤防も多いため、釣りをしてもよい場所かどうか、事前にしっかりと調べることを忘れずに。また、ライフジャケット着用も必須である。

 アジを釣るサビキ釣りには一つ問題がある。それはエサだ。サビキ釣りで使用するエサはアミコマセ(冷凍アミエビ)だが、この餌を使用すると手が汚れるうえに臭くなるため、使用を嫌がる人は多い。実際に「アミコマセ使うと汚れるし、臭いからサビキ釣りはしたくない」という仲間同士の会話を釣具店で聞いたこともある。

 しかし、アミコマセを使用せずともサビキ釣りは楽しむことができる。サビキ釣りに似た仕掛けに金属製のルアー・ジグを付け、エサなしで釣れる「ジグサビキ」を紹介したい。

■市販のセットで簡単に始められるジグサビキ

市販されている「ジグサビキ」セット

 ジグサビキは釣り初心者にとって馴染みのない言葉かもしれないが、釣具店で販売されている仕掛けだ。ジグサビキを始めるときは、市販のセットを購入するだけで始めることができる。

 また、サビキ釣り同様リールに巻いている釣り糸にジグサビキを結ぶだけでよいため、セットも簡単だ。