福島県の名所としても知られる、磐梯朝日国立公園の中に位置する一切経山(いっさいきょうざん)。その頂上には、登った者にしか見ることができない「魔女の瞳」を望めるスポットがある。魔女の瞳とは、一切経山の頂上直下にある火口湖「五色沼」の名称だ。

 五色沼の特徴は、見る者を惹きつける非常に濃いコバルトブルー。太陽光の影響で、時間ごとに異なったブルーの表情を見せてくれるのも魅力的である。頂上に着いてこの光景を見るだけで、登山の疲れも吹っ飛んでしまうほどの絶景だ。

■日本三百名山にも選ばれた「一切経山」

青々とした緑が美しい一切経山(撮影:mao)

 一切経山は今でも火山活動が行われている活火山だ。標高は1949mと中山クラス。吾妻連峰に属する山のひとつで、周りには東吾妻山・高山・吾妻小富士など多くの山々が集まる。一切経山だけでは物足りない人は、吾妻連峰の縦走コースもおすすめだ。

 そんな一切経山は、日本山岳会が選定した日本三百名山のひとつにも選ばれている。日本三百名山は「登山者にとって生涯の目標となり得る」とも言われており、踏破をチャレンジする人は後を絶たない。実際に一切経山の令和2年の登頂者は2万3000人を超え、人気の山であることが伺える。