■浄水器の種類と注意点

 今回紹介する浄水器はボトル式、重力式、ポンプ式の3種類。

 ボトル式は0.5~1リットル程度のボトルの口部分に本体がついており、ボトルに水を入れ本体を装着することで浄水する。ペットボトルで水を飲む感覚で使え、コンパクトで軽量なのが特徴だ。

 重力式は浄水する水が入った容器を高い場所に吊るし、重力で流れる勢いを利用して浄水するタイプ。ややかさばるが大量の水を簡単に浄水できるのが利点。

 ポンプ式は本体についたポンプを使って浄水するタイプで、大量の水を浄水できるのが特徴だ。

 今回紹介するアイテムは、どれも細菌や原虫、エキノコックスを含めた寄生虫やその虫卵を除去できる。登山の水場の汚染で問題になるのは大腸菌などの細菌やエキノコックスなどの寄生虫なので、今回紹介するもので十分できる。

 しかしながら、細菌よりも小さいウイルスや、水に溶け込んだ重金属や温泉成分は除去できないので「そのままでも飲める水をより安全にする」という目的で使っていただきたい。

 また、浄水器は使用を重ねるごとにフィルターが目詰まりを起こし、浄水能力が低下していく。定期的なメンテナンスも重要であることも忘れずに。