パラコードとは、もともとパラシュートのつり下げ紐として使われていたナイロン製の丸紐のこと。さまざまな太さがあり、軽量で丈夫、速乾性に優れておりカビにくく、アウトドアのさまざまなシーンで活躍する。

 また、色や柄が非常に豊富なのも大きな特徴で、紐としての利用だけでなくブレスレットやストラップなどクラフトの素材にもなる。汎用性の高いパラコードはアウトドアを始めるなら、ぜひ持っておきたいアイテムだ。今回は、そんなパラコードの利用方法を定番から意外なものまで紹介する。

■ロープとして使えるパラコードは、キャンプの必需品

カラビナを使ってまとめると持ち運びやすい

 テントやタープ、シェルター等の設営に使用することができるパラコードはカラーバリエーションが豊富で、カラーコーディネートを楽しむことも可能だ。反射材が織り込まれたパラコードを使えば、夜のキャンプ場でテントのガイラインに足を取られて転ぶ、という事故防止に役立つ。

 また、吸湿性が低く速乾性に優れたパラコードは物干し用のロープに最適だ。濡れた衣類やタオル、寝袋などをさっと掛けられる場所をキャンプサイトに作っておこう。軽量で強度に優れたパラコードは荷物の固定にも非常に役立つ。キャンプに行くなら、ぜひ持っておきたいアイテムのひとつだ。

■パラコードを使って、アウトドアギアを自分好みにカスタマイズ

蛍光ピンクなら、どんな場所でもよく目立つ

 キャンプに行くとペグをなくしてしまう、という悩みをよく聞く。自然になじむ色合いが多いことから、つい見失いがちなペグには、カラフルなパラコードを結んでおけば見つけやすくなる。

 また、パラコードの耐久性・速乾性を活かして、ナイフや斧のグリップカバーやシェラカップの持ち手カバーを作るのもおすすめ。色やデザインを統一させれば自分だけのオシャレなアウトドアギアにカスタマイズすることができる。