■3つを斜めがけ・ボディパックとして比較してみる

左からアークテリクス、パーゴワークス、マタドールの順

 アークテリクスは斜めがけを意識したようなデザインなので、着用時に違和感がありません。薄く角張ったデザインも印象的です。

 パーゴワークスはストラップがカラビナで取り外せるため、付け替えが容易にできます。

 マタドールは若干丸いデザインで、この3つの中では大きめです。

■いろいろな携帯方法があるのがサコッシュとの違い

シチュエーションに応じて使い方の幅が広いことも魅力

 サコッシュとは違い、さまざまな取り付け方があるのがウエストバッグの魅力でしょう。単体で使うなら斜めがけはもちろん、腰に付けても良い。ウルトラライト系の肩で背負うバックパックと組み合わせるなら、前につければ相性も抜群です。

■ウエストバッグとサコッシュのブラブラ問題を解消する

サコッシュにつきまとう「ブラブラ」もウエストバッグなら問題なし

 サコッシュを使っていて問題になるのが、前かがみになるとブラブラしてしまうこと。その点、ウエストバッグなら斜めがけでも比較的にブラブラしにくいです。
 90年代のハイカーは、ウエストバッグを付けている人がとにかく多かった印象です。ウエストバッグには保険書や地図、コンパス、財布など大事な小物を入れ、万一バックパックを崖から落としてしまっても必要最低限の物は肌見離さず守れるようにしていました。

 バックパックが高機能化し、位置的にポケット付きのウエストハーネスと干渉するため、ウエストバッグは廃れてしまいました。しかし、ウルトラライト系のシンプルなバックパックが注目され、荷物のコンパクト化が進んだ今、ウエストバッグの魅力が改めて見直されても良いのでは? と個人的に思っています。