普段は市販されている着火剤で火起こしをしているが、うっかり忘れてしまうことがある。そんなときは「フェザースティック」を作って、着火剤代わりにしている。

 「自然界の着火剤」として知られる杉の葉や白樺の皮は、場所や季節によっては手に入らないことがある。焚き火に必要な薪さえあれば、フェザースティックを作ることは可能だ。とはいえ、刃物がないと話にならないので、焚き火やキャンプをする際は持っていくこと。

 難しそうに見えるが、コツさえ掴んでしまえば簡単に毛羽立たせることができる。また「細かくすれば燃える」というわけではないので、ポイントを紹介してみよう。

■炎は滑る!?

焦げているが木自体は燃えていない

 薪は細く割ることで燃えやすくなるが、細くするだけでは着火材代わりに使うことは難しい。表面がツルツルのままだと炎が滑ってしまい、細い薪は焦げるだけ。長い時間火を当て続ければ燃えるが、時間の無駄である。

細かくなるほど火はつきやすい

 そこで、細い薪の表面を毛羽立たせたのが「フェザースティック」。毛羽立ったことで炎が引っ掛かり、一気に燃え広がるのだ。

 フェザー部分を燃やしながら、細い薪本体に引火させる。炎を安定させるには、このフェザースティックを最低でも5本は用意しておくと良い。多ければ多いほど、着火失敗の確率を下げることができる。