今年もまだまだ厳しい暑さの日が続きます。この時期敬遠されがちなのが近場の低山。「涼しい秋になるまでは低山歩きはお休み」と考えがちですが、ちょっと切り口を変えて“夏の低山”の楽しみ方のご提案です。

■「この暑いのに低山歩き!?」ハイ、楽しめます

早朝の北鎌倉駅。さすがに観光客は見当たらず

 お勧めしたいのは「始発電車で山街ハイク」。

 文字通り、始発電車に乗って登山口まで移動して、気温が上昇する前にショートハイクを楽しみ、下山後は街なかで朝食や買い物を堪能するプランです。

 気軽に歩けてメリットも多いこの方法で、首都圏の人気スポット、鎌倉アルプスを歩いてきました。

■古都の人気コースで “始発ハイク”

建長寺の門は閉まっていました……

 歩いたのは、鎌倉アルプスの定番ルートである大平山・天園コース。

 関東でも屈指の観光地ですが、始発のJR横須賀線・北鎌倉駅で下車したのは自分ひとりのみでした。午前5時過ぎの気温は約25℃。ゆるく吹く風には涼しさも感じます。

 軽くストレッチして歩き始めると、時折散歩やジョギングを楽しむ地元の方とすれ違います。道路沿いにはお洒落なレストランやカフェもありますが、当然まだ開店前。

 天園コースは建長寺で拝観料を支払い、境内を通ってさらに奥へ……のはずが、ここで手痛いミス。建長寺の開門は午前8時半でした。事前にちゃんと調べなかった自分が悪い……。別ルートへの分岐まで、来た道を戻ったので20分のロスになりました。

 あじさい寺として有名な明月院の脇を通過し、民家の横の草むした階段からいよいよハイキングルートへ。