登山者が、バックパック、登山靴、行動用ウエアに次いで揃えるであろうものがレインウエアではないだろうか。バックパックや靴はお店で試着して「合ったもの」を買うのが、レインウエアはできるだけ性能が良いものを選びたいもの。しかし、空調の効いたお店の中で試着しただけではその差はなかなかわからない。ましてや長時間雨降りの中を試着して選ぶなんてことは不可能だろう。
そこでアウトドアライター・井上大助が気になる、それぞれ異なる防水透湿素材を採用している日本、ヨーロッパ、アメリカを代表するレインウエアをセレクトし、フィールドで徹底比較してみた。
※なお、本記事はテストを担当した井上大助の主観に基づき書かれたもので、コンディション等により着用者の印象が異なる場合があることをあらかじめおことわりしておく。
■モンベル ストームクルーザー ジャケット＆フルジップパンツ Men's
まずは、日本からはモンベルが誇るレインウエアの代名詞と言っても過言ではないストームクルーザー ジャケット＆フルジップパンツだ。耐水圧50,000mm以上、透湿性35,000g/m2 ・24hrsと抜群の防水透湿性能をもつゴアテックス ファブリクス3レイヤー（表：20デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ）を採用。縫製箇所を極限まで減らして高い防水性と動きやすさを両立させたモンベル独自のK-Monoカットパターンと、しなやかな着心地を生み出すGORE®C-ニット™バッカーテクノロジーにより、高次元の防水透湿性と運動性の良さが自慢のフラッグシップモデル。サイズバリエーションも抜群に豊富だ。
価格はジャケットが22,880円（税込）で7色展開、フルジップパンツは16,940円（税込）で2色展開。
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1128615
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1128564
■MILLET ティフォン50000ST ジャケット&パンツ
ヨーロッパからは今年で創業100年を迎えるフランスを代表するアウトドアブランド・ミレーが独自開発した“ドライエッジ ティフォン50000”を採用したレインウエアをチョイス。
ティフォンはわずか7ミクロンの極薄メンブレンを用い、耐水圧20,000mm以上、透湿性は一般的なレインウエアをはるかに上回る50,000g/m2・24hrsを誇る。極薄のメンブレンのため3レイヤー生地ながら軽量で、生地自体の通気性能がよく、非常にしなやかで高いストレッチ性を持つのも特徴。アウトドアフィールドのみならずタウンユースまでシーンを選ばず着用できる守備範囲の広さも魅力だ。
価格はジャケットが28,600円（税込）で5色展開。パンツが20,900円（税込）でカラーはブラックのみ。
https://www.millet.jp/c/products/MIV01479
https://www.millet.jp/c/products/MIV01480
■Patagonia トレントシェル3L ジャケット＆パンツ
最後にアメリカを代表するアウトドアアパレルブランドのパタゴニアの代表的レインウエア「トレントシェル3L ジャケット＆パンツ」が迎え撃つ。パタゴニア独自のH2Noパフォーマンス・スタンダード・シェルを採用した同社の代表的レインウエア。生地は環境に配慮したバイオ成分13％含むポリカーボネート・PUメンブレンを施した、3層構造の丈夫な50デニール・エコニール・リップストップ・リサイクル・ナイロン100％。裏地はトリコット。DWR（耐久性撥水）加工済みというスペック。前モデルは2.5層であったが、2020年より3層になり快適性が大幅アップしている。耐水圧と透湿性能は非公表だ。
価格はジャケットが22,000円（税込）で11色とカラバリ豊富、パンツが17,600円（税込）ブラックとネイビーの2色展開。
https://www.patagonia.jp/product/ms-torrentshell-3l-jkt/85240.html?dwvar_85240_color=MAN&cgid=root
https://www.patagonia.jp/product/ms-torrentshell-3l-pants-reg/85265.html?dwvar_85265_color=BLK&cgid=root
