季節は巡り春の気配を感じ出したのもつかの間、長野でも桜がほころび出した。水も緩んでくると水遊びのシーズンもすぐにやってくる。僕が白馬周辺で楽しんでいるSUPフィールドを3つ紹介したい。

■清流の万水川でのんびり川下り <安曇野市>

水車小屋のある日本的な風景を眺めながら、万水川のリバーツアーを楽しむ

 「大王わさび農場」へと続く万水川は、周辺至るところから湧き出た水が集まって流れとなっている。透明度の高い湧水の川だ。流れのあるコースなので、まるで自然のアトラクションそのもの。変化する流れのリズムに合わせながら川を下るのがおもしろい。

 途中で隣の川、蓼川へお邪魔すると水車小屋に出会える。流れが穏やかなので、ゆっくりと漕ぎ上がりながら眺めを楽しむことができる。陸から見る景色と、水上から見る景色では一味違うのがSUPツアーの良い所だ。流れに身を任せ、左右に生い茂る木々を抜けたら犀川へ。一気に視界がひらけ、開放感に溢れる本流の景色が広がる。移り変わる景色や、流れの違いを体験できてリバースポーツの魅力が凝縮したコースだ。

■青く澄んだ青木湖で湖上ツーリング <大町市>

青き水面と青空の間でのんびりとツーリング

 仁科三湖のひとつの青木湖は、北アルプスの雪解けの水でその名の通り青く澄み、日本でも指折りの透明度を誇る湖だ。GWから秋の紅葉シーズンまで長く遊べる。SUPの初心者でも湖上ツーリングが楽しめるので、これから始めたい人はガイドツアーに参加してデビューしてみてはいかがだろう。

 穏やかな湖だからこそ、通常のツアー以外にも、幻想的な早朝のツアーや7月中旬〜8月上旬には蛍を見るツアーも楽しめる。青木湖沿いにはキャンプ場も充実しているので、キャンプをしながら湖畔のアウトドアライフを満喫してみてはどうだろう。

青木湖でフローティングボードフィットネス(※1)

フローティングボードフィットネス
※1 ダイエットやシェイプアップを目的とした人や、本格的なフィジカルトレーニングを取り入れる選手まで、地上より不安定なSUPボードを使用することにより、バランスを取るための深層筋の働きにってより効果的に短期間で目標達成が見込まれるフィットネス。

■迫力ある犀川でリバーSUPに挑戦! <大町市>

犀川本流をSUPで下る。流れが強く、場所によってはハードな流れが待っている

 数多の流れを集めた犀川は、やがて千曲川と合流して名前を変え、さらに信濃川となって日本海に注ぐ日本一長い川だ。この犀川の本流の変化に富んだ流れを下るのは、中上級者向けのSUPコースになる。リバーSUP経験者でも、何度も挑戦したくなる起伏のある波やアグレッシブな流れが待ち受ける。揺れるボード上でバランスを取る能力から、行き先に合わせて川の流れを読む能力が必要となってくる。慣れてくると反転流を利用して岩裏に止まったり、巻き返しの波でリバーサーフィンだって出来るので腕の見せどころだ。

 川のコンディションも毎回違って飽きさせない。来るたびに異なる流れの変化を攻略する、挑戦しがいのあるロングコースとなっている。

Mauka outdoor
住所:長野県北安曇郡白馬村北城12322
TEL:080ー8410ー6800
誰もが通年通して楽しめるツアーをゲストのニーズに合わせて開催するガイドクラブ。
グリーンシーズンはスタンドアップパドルボード(SUP)がメイン。初めての人でも気軽に挑戦できる青木湖でのSUPツーリング、中級者から上級者向けのSUPダウンリバー(川下り)を展開。
ウィンターシーズンはスキー&スノーボードのゲレンデツアーをメインに、バックカントリーに挑戦したい方へ向けたレクチャーを取り入れ、スキー場から山を丸ごと楽しめるように案内してくれる。

https://www.maukaoutdoor.com