●管理棟の裏で衝撃的な光景が……
管理棟の近くまでくると、管理人が建物の裏へ回っていく姿が見えた。そのまま後を追って裏手へ向かうと、数人の作業員がなんと大きなクマを解体していた。驚いている筆者に気づいた管理人が苦笑いを浮かべながら声をかけた。
「驚かせちゃってごめんね。昨日、このキャンプ場の裏山にクマが出たんだよ。今朝、駆除してきてね。ちょうど解体しているところなんだ。よかったら見ていくかい? あ、でもチェックアウトの時間だね。」
管理人の言葉で我に返る。時計を見ると、チェックアウトの時間になっていた。本当はもう少し話を聞いてみたい気持ちもあったが、帰りに立ち寄る場所もあったため、そのままチェックアウトを済ませてキャンプ場を後にした。
●気付きたくなかった本当の恐怖
帰路につきながら、体験した出来事を思い返していた。クマの解体など、そう何度も目にするものではないが、あの肉塊の正体はなんだったのだろうか。いや、待てよ、これはただキャンプ場で気づかなかっただけではないのか。昨夜見上げた美しい星空の下、すぐそばにクマがいたかもしれないではないか。自分が無防備な寝ている時などに出くわしたりしていたら、どうなっていたのだろう。
そう思うとのんきに寝ていた自分がどれだけ危険な状態だったのか、ゾッとした。
■自然の脅威はいつもそばに
今回筆者は幸運にも無事だったが、普段のアウトドアではもちろん、ソロキャンプの際は、野生動物への警戒は普段以上に必要だと実感した。
アウトドアに限らずクマとの遭遇は近年増加傾向にあるようだ。自然は美しく、心をいやしてくれる場所だ。しかし、そのすぐそばには、人の力ではどうにもならない危険も潜んでいる。「危険はいつもすぐそばにある」と肝に銘じ、野生動物に対する対策はしっかりしてアウトドアを楽しもう。