■鉄則④ 素手で触らず、軍手・プライヤーを使う

 サメに触れる時は素手ではなく、軍手を使うようにしたい。片手で持てるサイズならフィッシュグリップがあると便利だ。「鮫肌」の言葉通り、サメの皮膚は細かい鱗に覆われていて、紙やすりのように手を傷つける可能性がある。また、サメの歯対策にはプライヤーがあるとよい。サメ以外のゲストが釣れた時もプライヤーがあると手を近づけずに釣り針を外せるので用意しておこう。

 筆者は軍手とプライヤーを所持していたのにもかかわらず、そのことを忘れて素手で釣り針を外してしまった。道具を持っているだけでは意味がない。「どの場面でどう使うか」を想定しておくことが大切なのだ。

筆者は何も考えず触っていたが、サメを素手で持つのはやめたほうがよい

■鉄則⑤ リリースか、持ち帰りかを冷静に判断する

 最後は、釣った魚をどうするかだ。今回は種類も分からず、さばく自信もなかったのでリリースした。あとで調べたところ、ホシザメはサメの中でも美味な種類で、湯引きや唐揚げにすると美味しいらしい。少しもったいないことをしたのかもしれない。

 ただし、血抜きや締めが遅れると独特のアンモニア臭が出てしまう。おいしく食べるには適切な下処理が要るのだ。種類の分からない魚を準備なく持ち帰らないことも安全や衛生上、必要な判断となる。

ホシザメとの出会いを与えてくれた海に感謝

■想定外の大物も、備えあれば楽しめる

 筆者のように堤防釣りでも「釣り人生で最高の引き」に出会うことがある。ごく普通のタックルでも10分間のやり取りは最高に面白かった。想定外を恐れて尻込みする必要はない。そのうえで、いちばん大事なのは「危ないと思ったら無理せず糸を切る」だ。釣りあげることよりケガをしないことが何よりも大切。

 次の釣行までにタモを用意し、筆者の体験による教訓①〜⑤を遵守。それだけで、想定外の大物はトラブルではなく、最高の思い出に変わるのかもしれない。