タオルや手ぬぐいはアウトドアにはなくてはならない存在。大きさや厚さなど様々な種類がありますが、そのキャラクターは産地によって大きく異なるもの。今回は、“日本2大タオルの産地”のひとつ、大阪・泉佐野市の老舗ブランドが手がける、サイズや風合いがアウトドア使いにぴったりな「PILE CRAFTS(パイルクラフツ)」を紹介します。

■「もっと買っておけばよかった……」と思わせるスグレもの

 アクティビティで汗をぬぐい、立ち寄り温泉につかった身体を拭きあげる。アウトドアの必需品のタオルは、誰しもお気に入りの一枚があるのではないでしょうか。

写真のネイビーやオレンジのほか、グレイ、サンド、オリーブドラブ、ホワイトを用意

 筆者もタオル好きの一人ですが、先日千葉県の幕張で開かれたアウトドアの展示会「TOKYO OUTDOOR SHOW 2026」で見つけ、購入後に即一軍入りを果たしたのが「パイルクラフツ」のタオルです。

 パイルクラフツの製造を手がけるのは、愛媛の今治と並ぶ日本有数のタオル産地のひとつである大阪南部にある泉州エリアで、半世紀以上の歴史を持つ「新興タオル株式会社」。縫製から印刷にいたるまでのすべての工程を職人の手によって仕上げる、国内生産を貫くタオルメーカーです。

吸水性にすぐれつつもかさばらないのが嬉しい

 アウトドアショーで実際に手に取ったところ、「さすが日本製」だなと思わせる肌触りのよさと、その鮮やかな色合いに一目惚れ。価格は3枚セットで税込1,980円です。

 オレンジとネイビーを購入しましたが、その名の通りループ状のパイルがかなり心地良く、軽く触れるだけで汗や風呂上がりの水滴をすーっと拭き取ることができます。

パイルクラフツは一般的な手ぬぐいに比べ9cmほど長め

 素材は綿(コットン)100%で、これまで使っていたタオルと比べると、それぞれのパイルに捩れがなく長めなことに気がつきます。そのせいか軽く肌に当てるだけでさっと水分を吸収してくれます。

 新興タオルのウェブサイトによると、泉州タオルの特徴は明治時代から職人が受け継いできた「後晒し」の技法にあるのだとか。生地を織った後に豊富な地下水でノリやロウなどを洗い流すことで不純物が取り除かれ、優れた吸水性や通気性、肌ざわりが生まれると言います。

一つ一つのパイルに捩れがないため、吸水がいいだけでなく乾きも早いと感じた

 広げたときのサイズは約97×33cmで、手元にある手ぬぐいより9cmほど長く仕上がっています。

 上質なパイルと生地の大きさが“ちょっとだけ長い”のがキモで、アクティビティ後の温泉から上がるのに身体を拭いたり、炎天下で頭の上からすっぽりかぶったりするのも調子がよく、「温泉に入ってこのタオルで拭きたくなる」快適さなんです。

 パイルの高さがしっかりしているぶん、濡れたあと乾きが遅いかとも思いましたが心配するほどではなかったです。これはどうやら、両端の平たい部分が薄くなっている昔ながらのタオルの構造が効いているよう。

 さすが創業55年の老舗が作り続けてきた定番といえる使い勝手には、「普段何気なく使っているタオルって実はよく考えられているのだな」と、改めて実感させてくれました。