■「刃先」を多用して調理もこなす
使用してすぐに気づいたことだが、食材の調理とは少々相性がよくない。調理用の包丁には「あご」と呼ばれる刃の根元の角のでっぱりがあるので、柄を握った手がまな板にぶつからず、刃全体で切ることができるが、このナイフはそれができない。
また刃の厚みのせいでじゃがいもやニンジンのような固い野菜のカットやスライスでは、野菜が割れてしまうこともある。一般的な包丁とは違うのでナイフが鋭く薄くなっている先端の部分を使うのにコツが必要だ。
●野菜のスライスの仕方
アウトドア料理の定番食材の玉ねぎを例にしてみよう。刃先を使えば薄いスライスもできる。コツはナイフを斜めにして刃先をまな板につけたまま引き切ること。この「刃先のみで引き切り」が食材を切る基本動作となる。
なお、食材に厚みがあって1回で切断できない場合は途中まで切れ目を入れて、再度切れ目に沿って引き切りするとよい。
●みじん切りは少しずつ
玉ねぎのみじん切りはまず、縦に切れ目を入れるが、深く刃を入れると刃の厚みのせいで割れたり裂けたりしてバラバラになってしまう。そのため刃先の1~2cmぐらいまで切れ目を入れ、直角に向きを変えて切れ目を入れたところまでをみじん切りにする。
切れ目の奥まで切ったら、再度縦の切れ目を入れ直し、横向きに切ることを繰り返せば、最後までみじん切りにできる。
■コスパ最強、質実剛健。消耗品から一生ものの相棒に昇格した信頼のナイフ
筆者はこのモーラナイフをコスパの良い入門用のつもりで買ったのだが、思ったよりも頑丈で使いやすく、10年使用しても未だ現役であり、一生ものになりそうな気配だ。
いわゆるコレクター欲を掻き立てるようなピカピカに磨き上げて眺める楽しみ方はないが、実用的な飾らない道具であり、遠慮なく使って、切れ味が悪くなったらガシガシ削って研ぎあげるという、多少荒っぽい扱い方にも耐えてくれる。使えば使うほど手に馴染むのでフランクに付き合える相棒のような存在だ。
食材の調理には少し工夫が必要だが、ブッシュクラフトのように木材を加工する場面では本当に使いやすい。アウトドア初心者の最初の1本から、手ごろで応用が利く刃物を必要とする上級者まで、広く使える1本である。
●MORAKNIV COMPANION HEAVYDUTY (C) / モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー (C)
価格:/2,860円(税込)
カラー/MG/オレンジ
サイズ/刃長 約104mm/全長 約224mm/刃厚 約3.2mm
刃素材/カーボンスチール
商品サイト:https://store.upioutdoor.com/products/morakniv-companion-heavy-duty?variant=38092491784388
※この記事の情報は2026年4月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。