■フォトジェニックでスポーティーな貸しボート体験

貸しボート乗り場。救命胴衣を着けたら軽い説明を受けて出発。利用時間は1枠30分

 受付後、長い階段を下った先にあるボート乗り場から船に乗ることができる。遊覧エリアの流れは一律に穏やかであるため、一見初心者にも易しいレジャーに思える。しかし、施設のボートはすべて手漕ぎのため、アヒルボートの経験しかない筆者は操舵にかなり手こずることとなった。操作を誤れば滝下に進入する危険性があり、さらには断崖の至るところから小さな滝が落ちていて、気をつけなければ簡単に全身ずぶ濡れになってしまう。

 また、多くのボートが一斉に幅の狭い絶景ポイントである滝へ向かうため、峡谷は一気に混雑する。その結果、ボート同士がぶつかったり挟まって動けなくなるなどの事態に何度も見舞われた。しかし、そんな場面でも互いに声をかけ合い、相手のボートを助けたり助けられたりしながら、協力的な雰囲気のなかで心地よく過ごすことができた。

 フォトジェニックな風景にしっとり浸れると思っていたボート体験であるが、意外と精密な操作性を要求されるかなりスポーティなアクティビティであった。

真名井の滝を振り返った高千穂峡。まるで神話の世界に迷い込んだような不思議な空気

 真名井の滝を通り過ぎたところでボートを停めて辺りを見渡すと、目に映る景色のすべてが絶景で、神秘的で荘厳に映った。聞こえてくるのは清涼な滝の音と、水面に差し込むオールの音だけ。峡谷に守られた静寂が満ちていた。

 ボートで楽しめる時間は30分と短く感じるが、一番遠い場所からでも10分とかからず戻ってこられる。アクティビティ感覚の手漕ぎボートと、写真撮影をしても十分な時間だと感じた。

■日本神話の世界に触れてみよう

 高千穂峡の絶景を写真や動画で見たことのある人は多いだろう。筆者もその一人だった。いかにも写真映えしそうな景色のよい観光地。だが、実際に訪れるとそれだけではない神秘的な空気を感じずにはいられなかった。厳かな時代の堆積を静かに伝える高千穂峡は、写真などで見るものと実際に肌で感じるものが大きく異なる。

 ぜひ一度訪れて、日本神話の世界を感じる神秘的な光景に触れてみてはどうだろうか。

高千穂峡 貸しボート受付事務所
住所 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井809-1
電話 0982-82-2140
営業時間 8:30~17:00

ホームページURL:https://takachiho-kanko.info/

※営業日時はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2026年3月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。